2022/04/03

棒読み

中井貴一さんと甲斐よしひろさんの対談が面白かった。

録画こそしていないけれど、たまにTVをつけている時にサラメシが流れると、この声いいよなぁ、と思う。そのナレーションは最初5パターンぐらい考えて、その中で最初に、「番組が流れる深夜を昼に戻す」テンションのでやってみたら、それを使うことになった、という話から。

「僕が最終的に目指しているのは、棒読みの俳優を目指してるんです。台詞が棒読みであっても感情が通じるっていうことを僕は終着点に自分で目指していて、でも人間って、やれない、やらないってことと、できないってことは多分違うことであって、いろんなことができて、それをやらないっていう選択肢であることが僕は大事だと思っていて。そのためにはまず色んな声のレールを使えるようになっておくところから、それを全て使わなくするというところに行きつきたい」

最近、じぶんはなんか狙いすぎ、やりすぎじゃないかな、どうもな、と思うことがたまにあって、でもそれをやめると何をしてるかさえよくわからなくなるし、ならやりすぎの方がまだましかと思っているのだけれども、このお話でいえば、なるほど、じぶんはまだ「色んなレール」を習得する段階だと。

某名優を思い出す、棒読みでも伝わる、というのが確かに素敵で、でも、それはじぶんにはまだはるか遠い目標である。