水曜は夕方から明治大学に行く。この5回シリーズの講義は、もぎけん先生の幅広い活動の中で自分が関心を持っているコアな部分でもあり、明治が職場から近かったことも幸運だったけれど、生聴講できて本当に良かった。同じ時代に生きていられて良かったな、と思う人はそう多くないけれども、自分にとって、そういう先生のひとりである。
今日は昼から歯医者に行く。先生と話をしていて、自分の口癖に初めて気がつく。これこれだとダメですよね、というような文脈で、「ダメ」という言葉を多用するのである。それに対して先生は「ダメってことはないですよ」と応じる。「そうですか、ダメってことはないですか」と答えつつ、そのあと気をつけて聞いていると、先生は「ダメ」という言葉遣いはしない。かわりに、「うーん、でも、やっぱり、難しいのかなあ」なぞと、やんわり、おっしゃるのである。結局、難しいのだけれども、できる限り試みる、というところに着地して、話が終わる。
いつも答が「良い」か「ダメ」しかないと、諦めが早すぎる、ということにもなる。気をつけないと、と思ったりする。
歯科から帰って、久しぶりに遠征。10km以上jogすることを遠征と勝手に名づけている。陽が照っているから気温も高め。途中からウインドブレーカーを脱いで半袖+アームウォーマーという姿になる。道行く奥さまがすれ違いざまに「寒いのにねえ」とおっしゃるのが聞こえてくる。いえ、今日はあたたかいですよ、と思いながら遠ざかる。
夕方から、「ゴールデンスランバー」を観に豊島園に出かける。突拍子もない展開のストーリーではあっけれど、堺さんは相変わらず、がんばってましたね。
自分にとってもhomewardから連想する、そう多くはないいくつかの顔がある。いずれも今は疎遠になってしまったけれど、いつか、どこかで、また会えるといいね。きみたちのためなら、こころ一杯のことをしたいと今でも思っているよ。少し涙ぐむ。
帰りがけ、ビートルズが無性に聞きたくなって、CD5枚レンタルで1050円のセールでビートルズばかり借りてきた。いまかけている。泣けますね、golden slumbers。