2015/12/30

おとなしくしているとはすなわち、買うことと食べることに尽きるわけで。
3日連続耳鼻科に吸入に通った帰りに、シナモントーストが美味しいカフェで朝ごはん。
生クリームぺっとり塗ってご満悦。
昼から新宿に出かけて、来年のカレンダーと村上春樹さんを2冊買う。
2冊のうちの1冊は、『雑文集』。
なにしろこの本には、あの「壁と卵」講演が収録されている。日本語で読むのは初めてだ。
「もしここに硬い大きな壁があり、そこにぶつかって割れる卵があるとしたら、私は常に卵の側に立ちます。そう、どれほど壁が正しく、卵が間違っていたとしても、それでもなお私は卵の側に立ちます。正しい正しくないは、ほかの誰かが決定することです。あるいは時間や歴史が決定することです。もし小説家がいかなる理由があれ、壁の側に立って作品を書いたとしたら、いったいその作家にどれほどの値打ちがあるでしょう?」(村上春樹『雑文集』「「壁と卵」ーエルサレム賞・受賞のあいさつ」より引用)
立ち読みしながら不覚にも涙ぐみそうになって、慌てて一旦本を置いて他の棚に移ったぐらいだ。
おひまな方は、いやおひまでない方も、全文は引用できないので、内田樹先生のブログに受賞当時のスピーチの和訳がありますから未読なら一度は読んでみていただきたい。
壁と卵
壁と卵(つづき)
村上さんに敬意を表し、帰りに駅地下の「卵と私」(あ、お店の名前ね、、)でオムライスをいただく。
帰宅。
年末のひととき筒井康隆氏の講演はどうですか、とのツイッターに目がとまり、思わず聞く。
講演の前半は質疑応答で、こちらはまあ好き好きあると思うんだけど、後半の「鬼仏交替」の朗読がいい。落語とか好きな人にはおすすめです。
筒井康隆が初めて明かす"創作の極意と掟"とは!?  『創作の極意と掟』刊行記念イベント
講演は1時間ちょっとと長いので、とりあえず朗読聞きたい人は48分頃からね。
昨日、めずらしくテレビで格闘技の試合を見た。
寝技とか関節技とか頭狙うのとか、痛そうなのは、やっぱり見ていられないんだけど、一人、素人目に見ても、ものすごい速さでパンチが決まる人がいて、その腕の速さに目をぱちくりしてしまう。
セコンドにロシアの有名な人がついてたらしい。
なにしろ速くて、全然引かずに、ずんずん前へ進んでいった。
やっぱり自分も、もう少しうまくなりたくなる。
年末最後のレッスンに行く。
先生に出会えて、少しだけ強くなりました。
来年も、もうちょっと強くなりたいです。
卵は卵なりに、もう少しだけ。