珍しく、ひと晩中、眠れなかった。ひとつには、すでに客先に提出してしまったドキュメントに誤訳があったかと思い始めたら止まらなくなって、どきどきしていた。でも肝心部分について、どうしてそう訳したかの詳細が思い出せない。じつに気持ちが悪い。寝返りしきり。ふたつには、ネットで読んだ文章(こっちは日本語)が、妙にあとをひいたせい。そんな夜は、ひとが夜中にどうしているか、ちょっと気になったりする。
朝。出勤して、問題部分を再読してみたら、間違いはなかったので一安心。ただ日中、仕事もはかどらず、終日頭が重い。眠くはない。ただ重い。夕方になると、目は覚めているのに文字通り後ろ髪をひかれるよう。バスを降りると、酔ってもいないのにふらりふらりと道の左右に千鳥足。やはり普段よく寝る人間がたまに眠れないと、ダメージが大きいのかもしれない。世界が、ゆらり、揺れている。もう限界。おやすみ。