2010/03/27

too much history

日がな一日ホームズとERを延々と見ていた。どちらも目新しい展開はほとんどないから、手元はゲームなぞしつつ、もっぱら耳慣らし。ときどき字幕を見る。実務翻訳は背景知識と日本語力だと言うけれど、映画やドラマの字幕翻訳の場合は、字数制限もあるからかなり意訳されている。たとえば、看護師のアビーが元カレと別れて、さてカーター君と付き合おうかしら、という場面で、カーターに may be too much history と言われてしまうのだが、これが「(元カレを)ひきずってる」とか、settled hung up for somebody else が「過去を清算した女がいい」となっていたりして、インターンの頃は初々しかったカーター君も、だんだん嫌味で冷めた医者に成長してしまうわけだけれども、素直に、うまく訳してあるものだなあ、と感心する。しかし、訳す前に、何を言ってるか聞き取れるようにならないといけない(苦笑)。ときどきノートテーキングの練習もしたりする。聞いてなんとなく分かった気になっていることをいざ書き取ろうとすると、けっこうたいへんなもんですよね、と学生に笑われそうなことを、ちまちまとやっている。
書き取りといえば、ホームズの中で、証拠物件の書きつけを見たワトスン先生か誰かが「これは教養のない者の字だ」なぞとのたまうのだが、見慣れた漢字ならともかく、アルファベットのどこでそういう区別ができるのか、いまいちイメージできない。ぱっと見、それなりに整った字だったように見えたけど。(少なくとも、自分の書く字よりは。ええ、まあ、教養ないですけど、ね。)