2010/12/04

それじゃあ、また。

記憶というのは面白い。
海底に埋まっていたものが、ふとしたはずみで海面に浮かびあがってくるような。

近所に住んでいる外人さんに幾許かの謝礼をお支払いして英会話してもらっている。
たまに話しておかないと、いざ仕事で必要が生じたときに言葉が出てこないレベルなので、内容はともかく、沈黙せずにしゃべっていることが主たるトレーニング内容である。

で、彼いわく、エージェントから転勤を命じられたんだそうな。
今まで教えていた専門学校は通勤時間1時間程度だったのだけれど、今度のところは2時間弱とのことで、これから面接には行くのだが乗り気でないとのこと。

彼は妻子持ちで永住権は持っているものの、外国人としては、なにかと立場が弱い。
エージェントに稼ぎの3割を取られちまう悲しみもよく分かる。
以前は都内の公立中学でも教えていたというし、なかなか教え方も上手なので、何か力になれないかしら、と聞きながら思っていたら、ああそういえば、知り合いに英語の先生をやってた人がいたんだったと思い出した。
大学の同期である。最後に挨拶をかわしたのは、もう数年前にもなるだろうか、と記憶の糸をたぐりよせはじめたら、イモヅル式にいくつかの顔が思い出された。
なんだかやたらと偉くなっちまった御仁もあれば、まったく消息が見当のつかない顔もある。

数年などというものは、本当にすぐに過ぎてしまうもので。
いやあ、みなさんにお会いしない間に、あれからいろいろありました。

お元気ですかあ。

いろいろあったとは言うものの、ご存じの通り、当方、根が暢気なもんですから、相変わらずといえば相変わらずです。

こないだPCを壊したときに、古いアドレスは全部失ってしまって、こちらからは連絡するすべもないのですが、まあなんといいますか、気が向いたら連絡くださいましね。

それじゃあ、また。