2019/07/30

クリアカット

いくら好きでも毎日同じ曲ばかり聴いていると飽きてくる。
ついつい気がつくと新しい振りの練習をしたくなるわけだけれども、いやせっかくの機会だから完全コピーを目指そうと思いなおして、身体の向きとか角度とか細かくやり始めたら時間が経つのがあっという間である。そもそも、ここと決めた角度で、動きの中でぴたっと止まれない。何度やっても決まらない。おかしいなと思い始め、しばらく経って漸く、ああそうか筋肉が足りないから止まれないのかと遅まきながら思いつく。
最近何度見ても飽きないのがこちら。先生の動線だけ周囲の空気を切り取ったみたいに際立って見える。

2019/07/28

なぜでしょう

分かりやすい例でいえば、二人のダンサーさんが動画の中で同じ振付で踊っている。どちらも素人目から見て双方相当な技術の持ち主で各々相当数のフォロアーがいる。客観的にいえば、どちらを好きでもおかしくない。そういう二人を見ていて、二人ともいいと思うんだけど、自分はやっぱりこちらの方が好き、ということがある。
なぜだろう。
言語化できる部分もあるけれども、根っこのところ、正直いって、なぜかよく分からない。
何なんだろう。
ということをこのところ考えるともなく考えている。
いだてんの録画を見ていたら同じようなことを叫んでいる人がいた。
「...政治家だって嘉納治五郎だってまあちゃんのことを放っておけない、そう思わせる何かが」
「何かってなんなんですか」
「それが...分からないんだよ」
そうですか、あなたも分からないんですか。
友達を見つけたような気になって、少し安心して、またしげしげと動画を眺める。気がつけばこんなふうに休日が過ぎ夜更けとなる。

これ4人で踊ってるのかと思ってました。



2019/07/27

かろみる

一昨日の夜、快方に向かったと思ったのは勘違いだった。
メガネは外してねていたからよく見えなかったけれど、音がないとさみしいので録画をえんえんと流していて、STARTUPという洋ものドラマをかけていた。The OCでふがいない若者であったAdam Brody君がずいぶん立派になっていたのも、シャーロックのワトソン役の印象から個人的には離れられないMartin Freemanがドライな悪者に扮しているのもなかなか好み。どうでもいいけどMartinさんとは同い年だった。
病院の研究に参加することになりカロミルというアプリを使い始めた。体重と食事のカロリーを毎食入力&写真撮影し、代償にクオカードをいただくというものである。
いただくものを前払いで半額いただいてしまったので3ヵ月やるしかないが、面倒である。面倒なので食べなくなる、という効果も期待できるかもしれないぐらい面倒である。
起床時、もうろうとした頭で体重を測ることを思い出さなければならないというのもこれまた面倒で、リマインダ―で今のところなんとか測っているけれどもそのうち忘れそう。この2日半のダウンで2kg減。
朗報もある。おとなしくしていたせいで、ようやく右足親指の突き指が治った模様。ついでに咳込むせいで腹筋が鍛えられたりするかもしれない。
お風呂に入って耳鼻科で吸入してきたらだいぶよくなりました。


2019/07/25

しっぽ

若い頃は熱が下がればケロリとしていたものだが、最近は下がった後のリカバリーが遅い。全身脱力、節々疼痛、だけど空腹感だけはしっかりやってくる。
天井を眺めていても食べものは降ってきたりしないので、徒歩3分のコンビニによろめきながら辿り着く。
こんなときは、いろんなものに感謝をささげたくなるものである。
コンビニさん、いつも営業していてくれてありがとう。
よろよろと帰宅して、白くまアイスをいただきつつ、「ネコ歩き」を眺める。消耗しているときのなによりの慰めである。岩合さんのネコが大好きです。どうかいつまでも撮り続けてくださいね。
アラブの回の再放送。砂丘の斜面をネコが登っていく場面でナレーションがかぶる。
「ぼくが砂丘を登る時は、3歩登って2歩下がってしまう、そういう砂丘なんですが、ネコはしっかり砂をつかむようにして登っていきます。アスファルトでは見られないネコの足の動きです」
3歩登ったと思ったら風邪をひいて2歩どころか波にさらわれた砂の城のごとく、筋肉もなにもかも全部なくなった感じがする本日。ネコが砂丘を登るようにすたすたと成長できたらいいのになあ、と思う反面、そんなうまい話もないだろうとも思う。
先生が全身全霊とおっしゃってくださるので、親猫を追いかける子猫のごとく、しっぽにじゃらされながら、くっついていくばかりである。
先生、いつもありがとうございます。いつまでもご指導いただけますように。

2019/07/24

ドラムではない

昨日から風邪気味だったのが、本日昼過ぎから熱があがってきて早々に帰宅。
さあねようと思ったら階下にお客さんがいるらしく、とんとんと規則正しい音がする。何をしているか自分は分かっているのだけれども、新入居の人などは、「楽器禁止なのに誰かがドラムを叩いているようだ」などと管理会社に通報するらしい。楽器は禁止ですからドラムはやめましょう、なぞというチラシがポストに入ったりする。
そうじゃないんだよなあ、などと思いつつ、ねむれないのである。


2019/07/21

うつむかないで

レッスン後の復習会で、先輩方から「無意味に俯いている」とご指摘いただいたのが調べてみたら今年の2月。3人とも口を揃えて、うん、俯いてる、とのことだったので、なら、そうかもしれん、と思いつつしばらく忘れていた。
先ごろから動画に写っている自分を見ると、見事に俯いている。自己分析によると、振りを覚えている段階、覚えに自信がない段階では意識が内向きになって周囲を見ない。マルチタスク不可状態に陥っている。この場合、外界を見ていないだけでなく手足が伸びないという現象も加わって、踊っているというよりは、あなた空中で溺れてるんですか、というような悲惨な状態になる。人間が目の前にいる場合も前を見ない傾向がある。そもそも普段から、こちらの用事がない時は人と目を合わせることが少ない。
そういうわけで、今週は、とにかく前を向け、鏡を見ろ、考えてる間もやることはやれ、をテーマにお送りしてまいりました。
自分のことで精いっぱいのわたしとは違って、周囲も目に入っている余裕の先輩方に今日の復習会でおそるおそる伺ってみると「今日は俯いてなかった」とのお言葉をいただく。若干の進歩。
でも残念ながら動画の中の自分はまだうつむいたままである。
がんばれじぶん。
今月からダンスのクラスを少し減らして、かわりにマーシャルに出ることにした。昔に比べて体重も減ったがその分筋力が落ちている。少しはするようになったが、それでも筋トレだけするのは苦手。身体の切り返し、腹筋、腕回りの強化を狙っている。おかげさまで毎回腹筋筋肉痛。
年末までで今月が一番休めそうとの予測で、三連休3週目。長期の休みを1回取るよりこちらのほうが嬉しい。


2019/07/20

受容

その昔、何かで死の受容プロセスというのを習った。
エリザベス・キューブラ―・ロスによると、第1段階・否認、第2段階・怒り、第3段階・取引、第4段階・抑うつ、第5段階・受容と進む。
死だけじゃなくて、そもそも自分に関するものごとの認知受容プロセスってこういうものなんじゃないかという気がしてきた。
このところ、自分が踊っている姿の録画を見せていただいていて、ほとんどこのとおりのプロセスをたどったのである。
悲惨、ありえない、と否認から始まり、なんでこんなになさけないのかと怒り、取引はちょっと記憶にないけど、間違って夜中に動画を見てしまった日には吐き気を催して眠れなくなり、昨日になってようやく、動画の中の自分に向かって、あんた、そこはそうじゃないでしょうと平常心で語りかけられるようになった。
2ヶ月後、できる限りのことはしたよね、と自分に語りかけられるようでありたいと思う。


2019/07/15

バイアス

自分の写真は殆ど持っていなくて、今手元にあるのは転職の際の履歴書の写真ぐらいである。理由はかんたんで、写真写りがよくないから。いや、写りがよくないというより被写体そのものに問題があると考えるべきだろうけれども。
ある時、会社で写真を提出しなければならなくなって、証明写真でとってきた写真を先輩に見せた。最近のボックスは何度か撮り直しができるから、その時はそういう気分だったのか、何度か角度を変えたりして撮り直し、個人的にはより「自分らしい」写真を出したはずだったが、「別人みたい」「修正したのか」やら散々な言われようだった。
そこで遅まきながら気付きに至るわけである。
自分が見ている自分像にはバイアスがかかっている。
自分は、自分が見たい自分を見たいときだけ見ている。

というようなことを先週半ばから昨夜にかけての出来事で思い出した。
他人の目で鏡の中の自分を見ること、それが発表会に向けての直近の課題である。

今日はいつものクラスが休講だったので、空いたスタジオで自主練させてもらう。首を右左にわりと早く回す振付が入ってる曲をえんえんと練習していたんだけれども、時間があっという間に過ぎてしまって、1時間半ぐらいたった頃だったかと思う。急にねじが1本外れたみたいに首の回りがよくなってびっくりする。自分の身体ながらいろいろと想定外の事態が発生して飽きない毎日である。さて、明日起きたらまたこの首は元に戻ってるんだろうか。

2019/07/13

靴下

最近靴下コレクターになりつつある。
発端は、はじめてジャズ用に買ったシューズの靴底がいまひとつ均質でなくバランスを取りにくい。靴をやめてスキンシューズなる靴下様のものを使い始めたのだけれども、ベージュ色の滑り止め、というか、個人的にはターンしやすいためについてるものと理解している異素材の箇所が毎回真っ黒になるのが気に入らない。こちらも何種類か試してみて、どうもまだお気に召すものがみつからない。
はて、靴下はいてやってる人もいるなあ、と思って靴下もためしてみた。靴下だと滑りすぎるのだけれども、最近は滑り止めのついたのもある。
職場近くのコレドに靴下屋が入っていて、昼休みに立ち寄っては各種物色しはじめたら楽しくなって、最近はどこに出かけても靴下が並んでいるのを見ると立ち止まってしげしげと眺める日々が続いている。
そんなわけで昨日もbunkamuraに映画を見に行って、途中で靴下を3足買う。アマゾンの空箱の中にまだ履いていない靴下類が10足ぐらいたまっているのだけれども。
映画の方はバレエをしている思春期の子の話で、バレエメインかしらと思って勉強かたがた見に行ったのだけれども、これがえらくつらい映画であった。主人公がどんどん精神的に追い詰められていくにつれてこちらも苦しくなってくる。終わって、ああ解放されたと正直安堵したぐらいだが、比較して自分はのんきで幸せだと思えたのがもうけものである。
主人公がトウシューズからテーピングでぐるぐる巻きの血のにじんだ足指を痛そうに出すのを見ながら、ああ自分のつき指(どっちの足だっけと迷った間にあえなく指から床に落下してやっちまったので覚えの悪い自業自得である)なんぞたいしたことではなかったなあと思う。2日間湿布をはっておいたらだいぶよくなったけれど、正しくはあの映画のようにテーピングというものをすべきだったのかもしれない。なにごとも勉強である。なにしろ人間、その気になれば親指なんて使えなくても歩けるのである。最近ちょっと強くなったと思う。



2019/07/07

好みの問題

筋肉痛の一週間だった。
日曜、マーシャルに出てelbow多用のコリオをつい全力で振ってしまい、翌日二の腕から背中ついでに腹筋に筋肉痛。
始まる前は、後にダンスがあるから少々抜いておこうと思っているのだけれども、師匠の顔を見るとつい本気になってしまう。思えば、可動域の少し先を狙うべきことを徹底的に教えてくれたのはこちらの師匠であって、いまだにダンスをしている時でも、ふとした時に「あと5cm」とか声が聞こえることがある。習慣とはおそろしい。
週後半から何がどう作用したのか不明だけれどもお尻まわり筋肉痛で左足に力が入らない。ついでに背中に擦り傷がついている(こちらの理由は分かる)。
なにを今更感の強い話だけれども、自分が今習っている先生方の振付その他が好きなのはあたりまえとして、そういった自分とのご縁もゆかりもない人の踊りを見て、いいなと思うものはいったい何なのか、できるできないは別として、自分の好みというものを検証してみようという気持ちになる。で、この週末、寝食洗濯しているとき以外は動画サイトをえんえんと眺めているわけだけれども、正直いってすごく好きなものにはそれほど出会わないのである。
とりあえず20回ぐらい見て、後で見るにも追加した(出入りがあるのでまだ常時20ぐらいしかない)ぞというのはこちらの方々でした。




上の動画の最後のこの赤パンツの方がすんばらしいのでひとしきりサーチしてみる。
当初気付かなかったけれど、何度か見た後でよく考えてみると、ふだん習っている先生のとスタイルが似ている。けっきょく普段見慣れたものの影響のない自分の好みなんてないのかもしれないと妙なところに落ち着く。
地味な3連休1週目(先週も月曜休んだけれども、半休だったので、今週が1週目)。