2010/08/29

Take it easy

夕方、やっと外出する気になって、高円寺に向かったところが、
いつになくバスが混んでいる。ゆかた姿の女性が多い。
花火か、と思いきや、到着してみると阿波踊りだった。
どん、どん、と腹に響く太鼓の音。きらきら光る金の団扇。
ちゃんかちゃんか、とステップを踏みながら進む、はっぴ姿の連の人たち。
駅前広場から、まっすぐどこまでも伸びていく沿道の人の群れ。
近くに住んでいながら、いままで一度も見に行ったことがなかった。
高円寺も、なかなかやるじゃん。
駅も普段お目にかかったことのない混みようだった。
上からのほうが少しは遠くまで見えるので、しばらくホームから雰囲気を楽しむ。
とはいえ、混む、並ぶ、待つが嫌いな性質なので長居もできず、中野に避難。
こちらは、日曜の夜にしては、いつになく空いていた。
みんな高円寺に行ってしまったんだろう。
ユニクロと雑貨屋さんをうろうろして、帰宅。

せめて週1ぐらいでジョギングしないと、またなまってしまうから、
ごろりとする前にウエアに着替える。
3ヵ月余のブランクがたたって、続けてはまだ3km程度しか走れないが、
最低5kmはノルマだぞと記憶するために、残りの2kmも歩く。
案の定、てろてろ歩くのも時間がかかるから、途中で走りたくなる。
次回は5km行けるかな。
5km走れれば、その次の次ぐらいには10kmも行ける、と去年の経験から思えるところが、
積み重ねのチカラ。
物事は繰り返すほどに容易になる。

先週、前職でお世話になった方からメールをいただいて、Take it easyでね、と結んであった。
その時は、そう言われても、、と思ったのだが、
Take it easyとはつまり、何事も、回数こなしているうちに、
楽になるよということなんじゃないかと勝手な解釈をすることにした。
(小心者なので、そうとでも思わないと、仕方がない)

走りながら、朝カルで見せてもらった、というか、
たぶんブログでずいぶん以前にコメントされていた時点で
ライブを見たTEDの裸踊りと、今見てきた阿波踊りが、
エクセルの「ウインドウを並べて比較」状態になって、同時に頭の中で動いていた。
どちらも、踊るのは阿呆。素敵な阿呆たち。

2010/08/22

やっぱりハーフかな

手帳の記録で確認できる限りでは、3ヵ月半ぶりのジョギング。
転職や、なんやかんやで、すっかりサボっていた。
昨日は3km走れなかった。
呼吸が苦しくて、すぐ顔が真っ赤になるわ、足が前へ出ないわで。
悔しい。なにが悔しいって、すぐ筋肉が衰えてしまうのが悔しいし、
すぐ呼吸のしかたを忘れるのが悔しい。
今日は筋肉痛の中、walkingしながら、なんとか5km。
ホノルルなんぞと言ってたけれど、フルマラソンへの道のりは遠いなあ。
ハーフにしようか。

西洋美術館の常設にドニを見に行く。
踊る女たちを見る。
この緑と、このすべて縦長、面長で平面な感じがなんともいえない。
水浴は、どこかで見た色遣い。でも嫌いじゃない。
雌鶏と少女、は、うーん。ジャポニスムなのかな。微妙。
たくさん所蔵してるんだから、もう少し展示してくれるといいんだけどね。

2010/08/18

てっちゃんの時代

とても久しぶりに「てっちゃん」と呼ばれて、
脊髄反射的に「はいっ」と気合いの入った返事をしてしまう。
そう呼ばれるのは高校卒業以来なんじゃないだろうか。
妙に新鮮なり。
しかしこの歳になって「てっちゃん」とはね。
ま、いっか。

2010/08/15

呼吸とか

今年はホノルルマラソンにでも行きたいなあ、とは思ったものの、おそらく休めないだろうし、予算の目途もたたないから、とりあえず近場で、つくばマラソンにしようかなどと考えつつ、夕方から新宿で紀伊国屋に寄り、そこから恵比寿まで足をのばして写真美術館で地球交響曲7番を見る。お目当てはアンドルー・ワイル博士。人間の自発的治癒力を重視し、ケミカルだけではなく、合理的であれば伝統的治療法も取り入れる統合医療とよばれる手法でアリゾナ大学を拠点があるそうだ。笑顔とヒゲがすてきなおじさんである。
といっても、今朝はじめて知ったので、まだよく知らない。とりあえずアマゾンで著書を3冊ほど注文。
以前の「交響曲」に出演していたアーヴィン・ラズロと、これは何故買うことにしたか忘れてしまったけれども谷川さんが加藤さんという人と対談している呼吸の本というのも買った。
息切れとかではないのだが、どうも昔から、胸が苦しいのである。気がつくと息を止めていたりする。そういえば、ワイル博士も患者に呼吸法を指導していた。
これから加藤メソッドを試してみるなり。

2010/08/01

ひねもすのらりくらりかな

冷房をかけた室内で、TVをかけっぱなしにして、書類整理なぞをしながら過ごす。CMが煩いので、ときどきユーチューブに切りかえて、最近発見したフロスト警部ものを見たりする。フロスト警部は10代の頃愛好していたはずだが、文庫本表紙の似顔が強烈すぎて、たとえどんな俳優さんが演じても違和感があるに違いないと思う。

ラフマニノフのピアノ協奏曲2番。こちらも10代の頃はとても好きだったはずだけれど、久しぶりにかけてみると、冒頭の重低音を聞いたとたん胃のあたりが重たくなる。あわてて同じラフマニノフでも交響曲2番の3楽章にCDを交換。こちらは身体に異変はもたらされず、安心。こちらも1楽章の最初は重いけれど、先ほどのピアノ協奏曲ほどでもなく、すぐに救われる。
そのうち、モーツァルトしか聞けない身体になったりするんだろうか。それもつまらない。

先日あんめるさんのブログに書かれていたエリュアール「自由」を探してみる。日本語ももちろん良いが、気に入ってしまって、ジェラール・フィリップという人がフランス語で朗読している動画まで探しあててしまう。明日あたり、職場のパーテーションに、ひっそりこの詩を貼って、ときどき眺めたりするかもしれない(笑)
まあいくらなんでも、これだけ繰り返されていると「ぼくは君の名を書く」というフランス語ぐらいは分かるようになる。こんな詩から教えてもらっていたら、フランス語のことをもう少し好きになっていたかもしれないなあ。

ともあれ、なんにしろ、あんめるさんの感性に出会えた学生さんたちは幸せだと思う。

自由  ポール・エリュアール

Gérard Philipe - Liberté (Paul Eluard)