2019/06/30

ぷちマーケ

ひと昔前の自己啓発本によくそんなことが書いてあったものだけれども、言葉にすれば実現する、というのは一理ある。よいお話というのは重なるもので、月曜、発表会のお誘いをいただく。なにしろ石橋を叩いて渡る性質だし、あがり症なので、はじめての「発表会」なるものを2つもかけもちして双方コケて二度と立ち上がれなくなってもいけないから「来年もあったらその時は真剣に考えます」とご辞退もうしあげる。
木曜。半休ののち夜のクラスの前に空きスタジオで練習していると、いつもはだいたい一人か二人ほどだけれど、発表会シーズンとみえていろんな方とご一緒に練習することとなる。見るともなく見ていると、それぞれの色があっておもしろい。
前日の水曜夜に新しい振付をいただいて、対人または対時間のプレッシャーさえなければ、振付を覚えるのは楽しくてしかたがない。経験上、最初できなくても100回ぐらいやればできるようになるわと割り切っているので、できない時間も含めて楽しい。おもちゃをもらった子供のように嬉しくなって練習していると、「なにそれ、太極拳?」と直言癖のhiphop歴長年のおともだち(推定30代)にコメントされる。なにを失礼なと思ったものの、落ちついてみると確かにそう見えなくもない箇所もある。ダンスができなくなったら太極拳をやろうかと真剣に考えているので、望むところである。
土曜の昼下がり、同じ振付(の前半部分)を店の階段の踊り場(ちょっと広めでそれほど人も通らないので)で練習していると、通常みなさんちょっとご挨拶などして通り過ぎてくださるのだけれども、若干シニアな女性が一人立ち止まられる。あんまり止まっておられるので思わず顔を向けると「それヒップホップですか?」いいえとお答えすると、振付がお好みだとのことで、その後もじっとごらんになっていらっしゃる。コメント2人分なのでマーケティングにはなりませんが、とりあえずシニア受けしているもようです。

2019/06/27

今日の悪い子

某地下鉄駅の改札付近に置いてある自販機のボタンを押して、「調整中」と貼り紙がしてある上からパスモを当ててみたらペットボトルが落ちてきたので、ガムテープが貼ってある取りだし口のテープをべろりとはがしてペットボトルをゲットしたのは不肖わたくしであります。
一応テープは貼り直しました。
ごめんなさい。

2019/06/25

伏せ字

先週末から星月夜の表紙のついた単行本を持ち歩いているけれど、どうも落ちつかないせいか、なかなか開くことができない。
こういった伏せ字風の書き方になるのは単純にプライバシーの問題である。
一応勤め人なので、特定少数の個人に絞られそうな検索ワードを可能な限り廃して、こんな貧弱blogにコメントされたところでご迷惑のかかりようもない先様以外の固有名詞をテキスト本文には残さないという習慣がついている。
そのせいもあって、果たして何が言いたいのかわからない文章になる。別にそれでいい。基本的に日記に毛がはえたようなものである。

10年ほど前、あまりに腰と背中が痛くて初めて整体に行ったとき、整体師さんに「鉄板みたいですね」とコメントされた。デスクワーク時の座り姿勢が悪いせいだという自覚はあったけれども、はあ、そんなにですかと思った記憶がある。
以来、デスクワークをせずに済んだ転職期間を除けば、ほぼ月に2回は整体に「行かずにはいられない」状態が続いていた。
ふと気付いてみると、もう1ヵ月以上行っていないわけで、これはやはり、ああこんな身体のかたい人間に無理無理、、と思いつつ、さりとて諦めきれずにフロアでごろごろ転がっているおかげなのかもしれない。もともと持っているものも鍛錬してきた期間も違うわけだから、無理な高望みをするつもりもないけれども、せめてもうすこしだけ美しく転がりたいんだよなあ、と思う。美しいひとたちのとろりととろけるような、まるんとしたお姿を思い浮かべながら、当方はやむなくあちらこちらぶつけつつ、ごろんごろんと転がっては、やれやれ、ひい、ふう、と溜め息を漏らす楽しい修行の日々である。
どう転がったって、みそっかすなのは変わりないので、そういう意味では気楽である。

2019/06/21

昨日は夜遅くに着いたから暗くて見えなかったけれど、さびれた駅の裏手には、実はすてきな海が広がっていたのでした。

2019/06/20

駅前

プチ出張みたいなのが続いて消耗したため、反動からつい、自費になっても結構、と乗客もまばらなグリーン車で若干高級弁当と高級ケーキ2個をペロリといただく。
お腹がくちくなると途端に小心者に戻り、罪悪感から、タクシーに乗らず1時間2本の無料のシャトルバスに乗る。こちらに来るのは2回目、別に自分で選んだわけではないけれども。
バスを待つ駅前。
やっぱりタクシーにしてもよかったかも。





2019/06/16

自動再生

よく存じ上げないけど、最近しょっちゅう自動再生リストにのってくるこのひと、やっぱり好きかも。。





書けば残る

先週眼科にかかり、先生には「はい、治癒です」と言い渡されたものの、やはりコンタクトを外すときが怖いので、目薬を2滴ほど入れてしばらく待ってから外すという慎重ぶりである。
先生はわたしがコンタクトに固執している理由がダンスであるということに興味を持たれたらしく、「あ、そこの角にダンスのスタジオありますよ」「ジャンルは何ですか、そこのは社交ダンス」「発表会とかないんですか」などと折にふれておっしゃった。その時は「いえいえ、ないない、そういうのでないんです」と答えたのだけれども、まあ一生に一回ぐらい、ものはためしだから、そういう経験をしてみてもいいかもしれないよなあと答えながら思ったものだった。

さて目が治って嬉しかったのもあって、今週は振り返ってみると一日も休んでいないのだけれども、最近やっぱりレッスンの前の下ごしらえ、トレーニングとかストレッチとかにもう少し時間を取るべきだとひしひしと感じるようになってきた。
月曜はピラティスの後にダンスがあって、この流れが実に快適である。やっぱりレッスンの前に1時間ぐらい下ごしらえできるといいなと思うのだけれども、スタジオの隅などにスペースを見つけると、各種振りを忘れないように、つい振りの練習を優先してしまう。一人でやってみると、えらくいい加減な記憶しかないことに気づいて更に練習する羽目になる。いいのか悪いのか分からない。
ともあれ、こちらの先生にいちばん長く(といってもたぶん3年ぐらいだけど)お世話になっているのだけれども、先生の首から上半身にかけての波のごときなめらかな動きをなんとかマスターしたいと思いつつまだ叶わない。
そのあとの混んでるクラスは最近はお休みして夕食タイムにして(すいません)次のクラスに出る。「やさしい」と銘打っているけれどもやさしいのは先生だけ(振りは難しい)とはいい得て妙である。もともと初見でさっぱり入らない上に最近さぼっていたので、今回は忘れないようにちょくちょく練習している。難しくてもあきらめきれないのはやっぱり振りが好きだからだろうと思う。
土曜。夜のレッスンの前に相変わらず星乃珈琲に寄る。一応大戸屋でまともなご飯(じゃこご飯少なめとみそ汁とサラダ、とか)と、どちらにしようか迷うのだけれども、スフレパンケーキの磁力が強すぎる。一時間ほどいるので最近は本を読む。「異邦人」が終わったので(いりびと、とルビがついているのに最後の最後に気がついた)、今日は久しぶりに北村薫、「書かずにはいられない」。どうでもいいけど当ブログは各種理由から極力固有名詞を排していて、出てくる名前は相当メジャーな作家芸術家の名前ぐらいである。ご了承されたい。

冒頭のエッセイがとてもよいので、久しぶりに一部引用。
「見えるところに、籠に入った野菜のおもちゃがある。子供のものである。一つ一つの大きさは、手の中に隠れるほど。一番上に、ぶどうが乗っている。昼の光の中なら青味を帯びて見えるそれが、今は暗紫色、一粒一粒が黒ずみ、病気の臓器のように見える。そう思い出すと、あれを並んでいるレモンやら桃やらの下に隠して見えないようにしたい、と痛烈に思う。しかし、動きはせずに、ここまで書いた。
こういった感覚は一時のものである。何分かの後には、そういう思いが存在したということすら消えてしまうだろう。朝目覚めた時にはすでに忘れられている夢のように、確実にあったものが、跡形もなく消え去るのである。
だが、書けば残る。
こういったものを、つなぎとめたいという思いは常にある。書いていくという作業が、もしも私に許されるのなら、大事にしたいのはそれである。」(北村薫『書かずにはいられない』所収「消えてしまう筈のものを」より)

そうですね、そうですよね、と頷きながら、いまこうして、ぺちぺちとキーボードを打っている。




2019/06/08

修行中

やっとドクターのお許しが出たので、コンタクトを短時間から復活できそうである。
1日3時間ぐらいからね、とのことで、じゃあいったい何時から何時までコンタクトにするべきかが次の問題になるわけだけれども、物理的に、くるくる回ったり床をごろごろ転がったりするクラスから優先的に。
目下、ダンスはまさに「修行中」といったていである。精神的にも肉体的にも。
この年になって、というのはもう禁句にすることにした。
新しいことに取り組むことができるのは純粋に楽しい。ダンスができる間は幸せに生きていられると思う。

いつも動画サイトでは大好きな先生たちの姿を飽きずに見ているので(ええ、自分でも不思議ですがちっとも飽きないのです)、チャンネル登録はあまり増えないのだけれども、最近たまたま見ていてぽちっと登録したのがこちら。不勉強で全然存じ上げませんが、なんだかすてき。見る方も修行中。



そういえば、そろそろ空いてきたかなと思って、ようやく昨日の夕方、都美に行ってきました。
一番有名どころはかかってないんだ、という事実に行ってから気付いたものの、好きな作品がいくつか見られてよかった。
紫陽花が雨に濡れていくぶん鮮やかな上野でした。




2019/06/02

ちひろ美術館

週末の昼間にふらふらしていられるのも目が治るまでで、またもとのルーチンに戻るだろうから、この日曜は貴重だ。美術館にでも行っておこうと思い立った。ほんとうは直島より先に川村記念に行きたいのだが、今日行くには遠すぎる。それなりに近所のちひろ美術館にする。
ここ一週間ほど、何かにつけ、天ぷらそばが食べたい、と思っていたが実現していなかった。美術館の向かいに二八蕎麦がある。念願?の天ぷらそばとクリームあんみつを食して腹ごしらえ。
企画展の作家さんははじめてだったけれども、期待以上。展示を見ている間に、かかっている絵はそっちのけで置かれている絵本を片端から立ち読みし始める。続けて「The lost thing」のDVDを立ち見。子供が2人がかりで読んでいてなかなか手放しそうになかった「THE ARRIVAL」が心残りで結局ショップで「eric」と一緒にお買い上げ。ついでに帰路電車の中で更にぽちぽちと大人買い。
これから本日の収穫を開くところ。

直島

2017年の夏、前職を辞した時(正確には退職前だけど)のまる2ヶ月間の有休は、ただひたすらだらだらしていたのだけれども、唯一3泊で行った旅行が直島。
また行きたいなあ、と思い始めている。
当時写真をアップしていなかった模様なので。

草間弥生がすごく好き、というわけではないけれども、
景色の中になじんでいるかぼちゃたち。


 アートサイト。



  


銭湯




















2019/06/01

チーズあられ

あまり疲労がたまると目の治りが遅くなるというし、治っても疲労乾燥の場合には治癒した凸凹の箇所が再度はがれやすいということで、まあ確かにおっしゃるとおりだろう、また剥がれても困る、とレッスンの数を半減したままでいる。
小人閑居して不善をなすわけで、昨夜は帰宅後断続的に眠っていた。
無音なのもさみしいので、最近録画した古畑任三郎シリーズをかけっぱにして。
古畑さんが大好きなのである。コロンボも大好きだけれども、古畑ものは一話が短いのでお手頃である。おかしなもので、事件開始のくだりと解決後のCMだけ覚醒する確率が高い。たぶん背景音が大きかったり、くっきりはっきりした音が多いから、そこだけ起きるのかなと思うけれども、なにしろ肝心の謎解き場面を見逃す。田村さんの声はいい感じに眠りを誘うのである。まあそのせいで、何度かけても飽きない。
ともあれ、ほぼ18時間睡眠ののち漸く起き上がり、ゴミ捨てついでにコンビニに寄ってきた。
そういえば「チーズあられ」が生産販売終了だそうである。
店の棚にひと袋置いてあるのを見かけたのでお買い上げ。
最近そんなにお目にかからなかったけど、はい、わりと好きでした。
なにごとも、お別れの段になってはじめて、意外に対象物への愛が深かったことに気づく。遅いんだってば、と数多の反省を繰り返しつつ、今に至る。