2019/03/31

卵焼きは最初に

お寿司の卵焼きはとっておく(お楽しみは最後に)タイプの人間だったけれども、最近は、やりたいことはさっさとやってしまえ、と変化してきた。
前の会社でお世話になった上司は、必ず有休はその年で使い切っていて、見習いたいと思いつつも、なかなか実践できなかったが、今年はハイペースで有休取得中である。
時間がない、と思っているせいもある。
どう考えても自分の身体機能の改善可能性年齢制限はここ2-3年がいいところだと思われ、一人っ子という家族構成から考えて可処分時間を自分の好きなことに使える時期も同程度、もしくはもっと少ないかもしれない。
ずいぶん前に、朝のニュースか何かで指揮者の小澤征爾さんがオーケストラを指導されている映像が出ていて、詳細は忘れたけれども「今やって、今」みたいなことをおっしゃっていたのが時々浮かんでくる。楽器の演奏とダンスは異なるだろうけれども、なんらかのクセがついていて自分としては必然的にそういうパフォーマンスになっているところを即座に変えるのはけっこう難しい。きっと小澤さんだって先生だって重々ご承知であろう。でも、今変えないと、とそこで小澤さんの顔がチラリと思い浮かぶわけである。結果は無残な場合もあるけれども。
まだ花見はできるけれど、曲の終わりとともに個人的サクラモードは終了と相成った。いろんな意味で思い出深い曲で、振りが入ったあとの改善プロセスを長くとっていただけて、たくさん練習できたのがうれしかったし、いつも顔色一つ変わらない先生が赤い顔で踊ってくださっていたのも忘れられない。
現在絶賛鳥モード(笑)に入っているのだけれども、現時点ではできないと判明した箇所が少なくとも3か所はあるので、1年後ぐらいにはできたらいいなあと思いつつ地道に身体機能の改善に励むのみである。
そういうわけで(どういうわけだ)明日は月初から有休。あと1ヵ月で10連休なり。ヒノキもだめなので花粉はまだ続くけれども、春はしあわせである。

2019/03/22

そんなに

元上司さまが会社近辺に寄るかもとおっしゃるので、先輩がたと4人で飲み会。
もともと飲み会の少ない会社だけれど、夜の会にはほとんど出られないので、飲みのお伴をするのは珍しい。先輩に「あ、飲めるんですか」と言われてハイボールと梅酒をぐいぐいといく。
元上司さまとは約1年の間、隣席であったわけだけれども、いわく、機嫌のよしあしは一瞬見れば分かるそうである。
「そういうときは声をかけてはいけない」
そうでしたか、そんなに分かりやすい顔ですかと少しばかり反省する。
「この人はちょっとひまなぐらいにしておいて早くジムに行かせてあげないといけないんだけど、最近ちょっと忙しいのでは」とご心配くださる。自分は直属の上司にはほんとうに恵まれてきた、と思う。
お元気そうでなによりでした。



2019/03/21

ほうじ茶

昔から初見が苦手で、一度見たらすらすらと踊れる方たちがとてもうらやましい。
おそらく、先生がたご自身が「ことに簡単」と思われているところにつまずく傾向があるようで、一度つまずいたら最後、泥沼にはまってその日延々とできなかったりする。あれ、とふしぎそうな顔をされているのをよく見かける(つまり複数の先生のレッスンで共通してそういう現象が発生する人間である)。
しばらく時間が経過して落ちついてやってみると案外すんなりできたりする。心理的な要因もあるのかもしれない。
週1しかダンスしていなかったころから一番長いことご指導いただいている先生で3年弱ぐらいではなかろうか、と思うけれど、最近になってようやく、ああ、なんだか割合入りやすくなったなあ、と思う。
週に1回ではらちがあかないと思って週に何度かお世話になっている先生の場合は、1年ぐらいでだいぶ精神的山を越えた感がある。(当初は死にそうに難しいと思っていたことがそれほどでもないかなと感じるようになった。ただしこれは先輩方のサポートによるところが大きいかもしれない)
そういう人間なので、祝日の1回きりの振付などは、そもそも100%できることを前提にしていない。とりあえず振りだけは覚えて70%ぐらいできたらラッキーで、あとの30%は復習すればいいわ的な考えである。
でも今日は本人的には、よくできました、とハンコ押してあげたくなるほどなかなかよく振りが入った奇跡的な日でありました(笑)
今日は2曲教えてもらったのだけれども、1曲目は、youtubeにアップされた当初から気に入ってwatch laterに入れてほぼ毎日見ていた曲だったせいか、本人的には大変振りの入りがよかったし、2曲目は初めての場所だったからか先生が手加減してくれたとみえて、こちらも楽しく踊れて、本人の気分は爽快である。
今日もよくがんばりました、と、ほうじ茶アイスを食す。最近の流行りなのか、チョコもほうじ茶味を見かけるし、今日いただいたサンプルのプロテインもほうじ茶味。ほうじ茶好きです。
ともあれ、やっぱりお酒のかわりに甘いものが増えている気がする。



2019/03/17

隣室宴会中

年とともに読める作家が少なくなってきている。
実にまずい傾向である。
エッセイ、自己啓発本や書籍の形を取らないものの文章はわりあい許容範囲が広いはずだけれども、小説といえば北村薫、村上春樹以外はめったに受け付けなくなってきている。そういうわけで昨日から「騎士団長殺し」を読んでいて、文庫本を携えて川崎に行く。

ダンスというものを1回見ただけで正当に評価鑑賞できる人は、そうとう目が肥えた人だろうと思う。素人には早すぎて何が起こったのかよく分からない。
なにしろこちとらレッスンでスローモーションのように振りを教えていただいても飲み込むのに数度はかかるんだから。見る前からある意味あきらめの境地だが、なにぶん、なにごとも勉強であり経験である。イメージの蓄積である。
照明が消えて音楽が変わった瞬間、あ、先生の作品の出演順を覚えておくのを忘れた、と気づく。意外に作風が劇的に変化を遂げていて、先生のだと分からなかったら来た甲斐がないぞ、などと心配になる。
結果的には、心配無用だった。聞き覚えのある好きな曲だったし、ああ先生の動きだなあ、美しかったなあと溜め息をつくのみである。

武蔵小杉の駅でベーグルサンドを食してレッスンに向かう。今日もダンスができて、しあわせでした。
隣室に越してきた人が大勢を招いて宴会中。眠れないからまた村上春樹の続きでも読もう。

2019/03/14

効率化

水曜。めずらしく背中の調子がよい。
昼休みを過ぎても、お風呂お風呂と脳内を呪文がめぐらない。
お風呂のかわりに、たまには魂の糧になることをしようかしらとふと思い、どれにしようか少し迷って結局日比谷に行って映画を見ることにする。
行ってみて思い出す。この場所はまだ個人的精神的地雷原であった。
いかん、これはお酒でも飲むしかないと思い、映画館の前にあるファーストフードのお店に入ってチリポテトとワインのお得セット500円也をぺろり、ごくりといただく。
いかん、ここでワインなぞ飲んではますます地雷を増やしているぞと思うも後の祭り。

当然ながら映画は夢うつつ。とても残酷で、美しくて、身体の中心がキリキリと痛む。心底から望むものを持っている人は、それを手に入れたらあとは死ぬしかないのかな、と思いつつも、自分はそういう類の人間ではないしね、とあきらめにも似た、通奏低音のようなおかしみと凡庸なるが故の幸せの後味に包まれる。

なにゆえ背中の調子が良いのか考えてみる。ここ数日、今まで教わった中でいちばん背中のひねりの強いストレッチをいつも以上にしつこく繰り返していたからではなかろうかと思い当たる。
これで良くなるなら、毎日やるかなあ。
家ではなかなかできないのだけれど、ジムに行ったら必ずする、と決めているルーチンのもろもろがだんだん増えてきて、時間がかかって困る。もう少し効率化できないかしら。

2019/03/10

フシギ

自分の名前が嫌いである。正確にいえば姓のほう。
名のほうは、それほど好きでもないが嫌いでもない。二文字で終わる。短くていい。
問題は姓のほうで、今まで漢字を説明なしに正確に読んだ人はいない。年賀状、各種郵便物なども、いろんなバリエーションの誤字があっておもしろい。
レストランなど、空き待ちのために名前を書くことがあるが、田中とか山田とか、もちろん偽名を書く。
どうしても正確な名前が伝わらないと困るときには、名刺を渡すか、紙に、もしくは宙にひらがなを書く。
電話になると更に悪い。発声と滑舌が悪いせいか、一度で伝わらない。伝わったつもりでいるととんでもない名前が伝わっていたりする。先日お風呂のついでにエステの予約をとったのだが、名札を受け取ってびっくり。フシギ様と書いてある。
そうですか、そんなに滑舌が悪かったですか、と反省して無言で受け取る。
はい、もう好きなように呼んでいただいてかまいません。

テレビで金栗さんが熱弁をふるっている。
早かろうが遅かろうが、われらの一歩には意味があるっとたい。
早かろうが遅かろうが、のところを上手かろうが下手だろうがと頭の中で置き換えて聞く。


2019/03/08

先日某TV番組で見た「国内最大級のパイプオルガン」の音を聴きに、文京区のカトリック関口教会聖マリア大聖堂で月1回開催されているオルガンメディテーションなるものに行ってまいりました。
少し早く着いたので、向かいの椿山荘の庭園をお散歩。
ソメイヨシノはまだ先ですが、一足早く開花した阿亀(おかめ)桜を見ることができました。














丹下健三の設計になる聖堂。




























まさしく頭上から音が降ってくる荘厳と迫力のパイプオルガン。
超高音から超低音までの重層感がなんともいえません。
スタンダードなパイプオルガンの音色とは少し違う、管楽器的な音色をはじめて聞きました。しかし考えてみれば、パイプなんだから管楽器的なのもあたりまえといえばあたりまえ。バッハ以外は現代音楽風な、わたし好みの選曲で楽しめました。

またしても気まぐれにつきあってくれたご近所ちゃんと、地元でごはん。貝と炭水化物と脂肪づくしのディナーでした。
あしたは身体動かさないと。


2019/03/03

BREATHING

個人的三連休中日。
めでたい日は仕事なぞ休んで好きなことをするなり。
以前に少し調べていた Aurélie Dupontさんのインタビューを見ていて、おもしろいなと思ったのでメモ。





2019/03/02

直線も好き

「たまに」雑談を書かれる先生方には申し訳ないけど、当方のこれは、なんども言うようだけれども、つまり、日記もしくは宛先のない手紙、日々の消息以外のなにものでもないので、「常時」雑談である。特段の主張もないし新規性もない。読まれる方はえらく奇特な方だと思う。

肩や首回りはしょっちゅうだけれど、今週はめずらしく、ふつうに姿勢を正したときに腰あたりの骨がぽきりぽきり動く音が聞こえた。骨盤は右上がりに後傾していて腰椎1番と3番がよく歪むそうである。左脇の腹筋が弱いから左腰にくる。また歪んだのか、自己修正している音なのか、よくわからない。
金曜、会社を出て始発電車の座席にやれやれと腰かけて聞くともなく音楽を聞いていた。どうも覚えのある曲だと思ったら宇多田ヒカル「Travelling」のカバーである。
この歌詞のモデルになっているのはご本人さんなのか、別の人なのか分からないけれども、なにしろ自由業の人なんじゃないかなあと思う。
金曜の午後仕事に精が出る、なんて、月―金で会社勤めしている人間にはあまりなさそうだ。疲れはてているか、週末を思って気もそぞろか。自分の場合は前者で、水曜夜に1度目のお疲れピークがきて、2度目は金曜の夕方である。それでも1時間近く電車に揺られてうとうとしていると次第に回復してきて、ストレッチのレッスンに出るとだいぶ快適になる。以前に誰かにストレッチに出るのといきなりダンスのレッスンに入るのって違う?と聞かれて、思わず、そりゃあもう、あたりまえですよと答えたけれども、自分一人でストレッチするのとレッスンに出るのとでもだいぶ効果が違う。
というわけで今朝は快適なお目覚め。
久しぶりに午前の予定もないのでのんびり。
いいお天気だし。

うねうねした曲線が好きだと言ったけど、直線も好きです。
以前から何度か動画でお見かけしていて、なんとなく気になっていた人だけど、1番2番さんの直線が美しいなあ。
どこのどなたか存じませんが、すてきです。

SAM SMITH & NORMANI - Dancing With A Stranger | Kyle Hanagami Choreography