2010/07/26

海がある

新職場は予想よりも外勤が多かった。
割と近く(片道1時間強)に倉庫があるせいで、先週なんか2回も倉庫に行った。
薬品もあるから冷房もきいていて、倉庫の中にいる分には、さして苦にならず。
(来るべき冬は、寒いらしい。)
埠頭は道だけがだだっ広くて、人影もない。
バスを降りた後、トラックなぞにはねられた日には、しばらく誰にも気づいてもらえなさそう。
でも、オフィスでじっとしているよりは、動いてるほうが好き。

空だって街なかよりも大きいし、夕焼けもきれい。
なにより、潮の香りと、海がある。

2010/07/25

いい猫

写真家の岩合さんのサイトは実においしい。
会員登録すると、いい猫たちにたくさん会えるなり。
なごむー。会社で壁紙ダウンロードしよっと。

(有名どころですが、ダカフェ日記も好き。ほら、みて、このりりしい犬。素敵っ。)

こんな日は

こんな日は手紙を書きたいな。

メールでなく、たまには手書きで。
むかし文房具に凝っていた頃に買った、
柄にもない、ずしりと重たいペンを持って、
便箋だって、ちゃんとある。

でも思いはうまく言葉にならず
回転木馬さながら巡りめぐる。

頬づえのまま、しばし時間が流れ。
無理に言葉にしなくてもいいさ、と
落ちつくころには、もう陽も傾いている。

なんて文章だけ見ると
まるで中学生か高校生のような青さ。
気だけは若い、なんて、よく言うけれど、
ほんとだね。

2010/07/19

Dance, Dance, Dance

ガストでモーニングを食べながら、K先生ご推奨のJulian Barnes 'The Pedant in the Kitchen', 某作家さんご推奨の西東三鬼「神戸/続神戸/俳愚伝」を読む。どちらもおいしい。いや、おもしろい。
バーンズは、ペーパーバックにした。(邦訳の約半額と、単に安かった。)分からない英単語を全部辞書で引いて、スパイスのきいた文章を堪能。普段、趣味で読む洋書は、多少分からなくても読み飛ばして、6割理解できればいいや、という雑駁な読み方しかしないので、これはささやかな贅沢。
昼から買い出し。本郷は、テキトーな服を着てうろついていても何ら違和感のないフレンドリーな土地柄及びオフィスだったが、新職場では、この建物にこの服で入っちゃあいかんだろう、という無言のプレッシャーがかかり、結果的にお金もかかる。まあこれも自己投資。

3連休で、充電済み。明日からまた、戦うなり。いや、戦うっていうより、踊るのか。
Dance, Dance, Dance.(村上作品は未読。)

The Beach Boys - Dance, Dance, Dance

Mr.Children「DANCE DANCE DANCE」(live)

The Dells - Dance Dance Dance

2010/07/18

Miracle apples

木村さんの「奇跡のりんご」英訳
Akinori Kimura’s MIRACLE APPLES – Chapter 1/24

おいしい珈琲のいれかた

twitterで紹介されてました。茶筅の登場に爆笑。でも、思えば自分も抹茶ミルク作るとき、茶筅でたててました。珈琲でやっても、おいしそうかも。

藤岡弘の珈琲

2010/07/17

1週間

新職場に行って一週間。
長かった。
今週から入社したはずなのに、部内ミーティングと歓迎会の席で、7/1から入りました、と2回も間違えて自己紹介した。相変わらず、妙なところでボケている。
いい加減、転職には慣れているはずなのだが、新しい場所と人と仕事の中で、それなりにいっぱいいっぱいだった。
3連休が救い。


うれしかったのは、原美術館が裏手にあるところ。
好きな場所だったけれど、ここしばらく足が遠のいていた。
仕事帰りに立ち寄れそう。

2010/07/10

イカロスの墜落

つい、TVでかかっているブリジットジョーンズの日記を見てしまう。
どうがんばっても天然にあほなところ、当たって砕けてしまうところが他人事とは思えない。

実家を出て以来、つまり20年ぶりぐらいで井上ひさしを読む。「一週間」。うちの父上は東北の出身で、若かりし頃に戯曲を書いたりもしていたから、かの作家さんが好きで、小説は実家に山ほど転がっていた。最近亡くなったと聞いたら、なんだか懐かしくなった。
生きている人の言葉より、もうこの世にいない人の言葉のほうが、より確からしく聞こえるのはどうしてだろう。最近の文芸春秋に掲載された「絶筆ノート」の中で、井上さんが自分の書いてきた言葉に責任を取りたい、と語っていたのを思い出した。

シャガールを見に行く。ここにもカンディンスキーの風景画が数点展示されている。ドキュメンタリー映像は全部は見なかったが、アンドレ・マルローはシャガールをして「腹に響く」と言ったらしい。あの赤であり、青であり、黄色であり、あの曲線が、たしかに身体の内側に響いてくる。展示の最後にあったイカロスの墜落の前でしばし佇む。たとえ墜落したとしても、高く飛べて、イカロスは幸せだったんじゃないだろうか、と、あのシャガール特有の、抑揚のない表情を眺めながら思う。
世の敗者および永遠の未熟者に幸あれ。

2010/07/07

いっつあすもーるわーるど

スモールワールドネットワークという語を聞いたのは、もうずいぶん昔の話だが、ああ、ほんとうに、と思ったのは、夕方、海外社外宛に、のばしのばしにしていた一斉挨拶メールを送ったら、気さくな外人さんたちから予想外のレスポンスがあって、やっとこさ軽くなりつつあったメールボックスがみるみる未読の赤に染まり、最終日というのに6時を過ぎても帰れなくなったころのことだった。
客先からも反応があった。次の会社はどこですかとA社のXさんとB社のYさんから尋ねられて、C社の予定ですと答えたら、ああ、そこにはぼくの知り合いがいてZさんです、とお二方が同じ名前を挙げられた。A社は関東にあり、B社は関西にある。XさんとYさんの年代も微妙に違うから、二人が知り合いの可能性は低そうだ。
離れた2点が3点目を介在して面になり、4点目を加えると立体になる。
仕事がらみというのも、意外におもしろいんだよなあと、お別れのどこかさみしげな気分が、ぽん、と弾んでほくほくする。ずっしりとしたピンクの花束をいただいて、おいとまする。

2010/07/06

携帯の

電池のもちが悪くなってきた。普段なら気付かなかったのだろうけれども、転職活動の最中、夕方になると充電が切れてしまうというのはいただけない。だいぶ長く使ったような気もするし、ポイントも溜まっているはずだし、で、そろそろ、とショップに買い替えに行く。

基本的に電話とメール、たまに写真が撮れれば満足なので、シンプルで軽く小さいのにした。
データフォルダの中身を新携帯に移してもらって、確認してください、といわれるので、見てみると、ずいぶん昔に撮った実家の猫(すでに故猫)の写真が出てきて、しばしほろりとしたりする。

使用済携帯のリサイクルに同意すると、ショップのおねえさんは「5年も使っていただいたのに、傷も少なく綺麗に使っていただいて、携帯もよろこんでいると思います」と言ったあと、近くの機械でガガガと携帯の中央部に穴をあけた。

モノに魂がないなんてのは、嘘じゃないだろうか。身近なものが、仕事を終えて、自分のもとを去っていくときには、なにかしら、空気が震えるような気がするのである。

現職をやめると決めたあとが、結果的にいままでで最も残業をした時期になった。2年3カ月の間に溜まりにたまったまま未整理だったメールを保存してから消去するために、一通一通、いちおう見てみないと気が済まない。勢いで消してしまったものもあるが、夜も更けて、ひとりフロアに残ってdeleteボタンをクリックし続けるときには、どこかしら、あの使用済携帯の真ん中に穴があいたのを見たときと似たような感慨をおぼえるのである。

ともあれ、明日が最終日。

2010/07/04

ドラマ

の中で警察モノが占める割合の高さってなんなんだろう。最後は権力が勝つって大衆を洗脳したいんだろうか。