2021/03/26

ひとめぼれ

けっこういろんなものに一目惚れするじぶんですが、先週末あたりからお熱をあげているのが、こちらです。

ブルーグレーのグラデーションが美しい大きな翼。

もの静かに佇むおしとやかな物腰。

ぱっちりおめめ。

たおやかに歩みを進める長い御御足。

高貴な御姿にちょっと不釣り合いな、無造作な頭頂部。

なかなか魚を飲み込めない不器用なところ。

そして何より、首を振りながら頭を垂れて飼育員さんに何度もご挨拶する姿が、もはや涙ぐましい愛らしさ。

じぶん後半生は、あなたのように鳥になりたし。

と思ったけど、ダンスできないのも困るから、今のところ、ヒトでいようと思います。






2021/03/14

こぼれおち、たちのぼるもの

言葉の不自由さというものを感じている。なにを今更、という感もあるけれども、いまこの時にひしひしと感じるのだから仕方がない。

尽くそうとすればこぼれ落ち、重ねていくといつの間にか方角をたがえて思いも寄らないところに辿り着く。辿りついたように見えて、形を為すわけでもなく、立ちのぼって霧のように消えてしまう。

言葉以外の表現手法に憧れる。絵とか写真とか、試みたけれども、今のところ続いていない。ダンスというのは基本的には形を作ることなんだろうとは思うけれども、じぶんにとってはどちらかというと、形というよりも音、であったり、動きの軌跡が通り過ぎた後に残っている色とか光とか、そういう残像の重なりのような、なんともつかみようのないものである。

ダンスというのは音を感じる一つの方法だと思うとおっしゃっていた先生がいて、なんだかすとんと腑に落ちた。「おどる」と考えるよりも音を感じると捉えるほうが、少々気が楽で、なんぼか肩の荷が下りたような気持ちになった。

じぶんは発表会に出たいとか、じぶんの姿を世に残したいとかいう野望は今のところカケラほども持っていない(発表会には1回だけ出させていただいて、充分満喫した)のだけれども、ダンスというものがじぶんの表現の一手段になればいいなという野望だけは、まだ未練たらしく持っている。まあ表現、なんて言えるまでには長い道のりだし、見てくれてるのは先生ぐらいだろうけれども。でも、言葉で伝わらない何かが伝えられるかもしれない、そうなれたらいいな、と密かに思っている。

2021/03/08

名前

相変わらずじぶんにとって重要なことは差し障りがあって何一つ書けないので、どうでもいいことばかり書くことにする。

固有名詞を覚えるのは苦手である。受験の頃、英単語とかどうやって覚えたんだろう。全く記憶にない。若かったから、それほど労せず覚えられたんだろうか。

歴史とか暗記ものは苦手だった。いや数学も化学も生物も苦手だったけど。今となっては薬の名前とか、植物の名前とか、すみませんが筋肉の名前とかも、カタカナ名、長い名前は何度聞いても右から左である。

高校の現国の先生が大学で辞書を編纂した先生に師事していたとかで、やたら難しい読みの漢字を教えるのが趣味だったと思われ、そのせいか、漢字を覚えるのだけは割合得意だったような気がする。

今たまたま世界ネコ歩きを見ているわけだけれども、そう、ネコの名前はよく覚えている。ちゃんと顔も思い出せる。キイロ、パール、ホワイトスライス、ツキ、オーブンミット、ボデイシャス、義経、まる、はな、みり。ほら、結構長い名前も覚えているじゃないか。翻って、人間の名前や顔は上手く思い出せない。

この差はなんだろう。それほど難しい問題ではない。つまるところ愛の問題でしょう。筋肉とか薬とかは、今ひとつ、それほど愛せないけど、イワゴウさんとネコたちは愛してます、確かに。はい。

じぶんの姓名が割合に奇妙なので、珍しい名前の人も割と気になる。というか、漢字が気になる。名刺をいただいて、珍しいお名前だったりするとテンションが上がってすぐ覚える。ローマ字読みしか分からない場合などは、この漢字はどう書くのだろうと、えんえんと気になったりする。わりと一般的なお名前で、お顔を存じ上げないためにイメージが湧かない方などは、たいへん申し訳ありませんが、たまに鈴木さんと田中さんとをとり違えたりする。

アニメの夏目友人帳をこのところ日曜に見ているのだけれども、名前を集める、名前を返す、というコンセプトも、どこが、と言われると困るけれども、なんとなく好きなのかもしれない。

いまスイスの山並みを背景に、フリッツ君が写っております。いつもの「いいこだねえ」とイワゴウさんの声を聞きながら、ようよう眠くなってきております。整体で頭をほぐしてもらったせいか、このところよく眠れます。


2021/03/06

勘違い

書きたいことが色々あるのだけれども、自粛中、諸般差し障りがあり上手く書けない。タイミングを逃すと書けないこともあるが、とりあえず今は機会を改めたい。なので、どうでもいいことからはじめてみる。

最近、踊る時に帽子をかぶることにした。hiphopのレッスンに限る。あ、そうだ、帽子、と言ったら、キャップと言え、と先輩に言われたので、キャップと言うべきなんだろう。一応、今の所つば付きに限るのだが、格好をつけている他にも、れっきとした理由がある。じぶんの頭は潰した丸餅のように後頭部が平らなので、無帽だと横向きの時のインパクトが少ない。なので、帽子のつばに助けてもらうことにした。かたくてなかなか動きが悪く妙な傾きのある我が首ですが、これで気持ちばかり、どこを向いているかわかるようになる。あとくせ毛なのに縮毛強制をかけに行かなくなって久しい髪の毛を何とかしようという目的もある。

といっても、帽子というやつはなにかと邪魔くさい。つばが手に当たったりする。不用意に下を向くと落ちる(場合もある)。視界が狭くなる。もちろん暑い。そういう邪魔くささが振付を覚える障害にならなさそうなレッスンに限り、お試ししてみている。何事も慣れと練習である。

最近複数の先生方がこの人の曲を振付に使われているので、ちょっと聞いてみたら、前段のトークに落涙はらはら。そう、じぶんも、もしかしたらじぶんにもできるかも、と勘違いからダンスを続けてきてしまいました。色々と考えたり手間のかかることもありますが、踊っている間だけは、楽しくてしかたありません。




今週誕生日を迎えました。いつの頃からか、誕生日に仕事なんかするもんかと有休を取るようになり、楽しい誕生日となりました。
先生方のご指導お心配りの賜物で、今のところ健やかに楽しく踊らせてもらっていますが、いわゆる寄る年波というやつでしょうか、いろんなところにガタがきております。少しでも長く踊り続けられるように、身体のメンテナンスやトレーニングだけは地道に続けたいと思います。