コンサートを始める前に、Maxさんが観客に対して、向こう側で会いましょう(see you on the other side)、とおっしゃっていたのを思い出す。
映画の中で誰かがそう言っていたのか、何かを聞いてじぶんが勝手に思ったのかは定かでないけれど、おぼろげな記憶の中で、芸術なりアートなりというのは、有形無形を問わずなんらかの成果物のことだけを指しているのではなくて、その先に何があるか分からないところに踏み出してみるという、そのプロセス自体を指していると考えても良いんじゃないか、と思った。もしかしたら、踏み出した先に、ご褒美として、すてきな向こう側(on the other side)をほんの少しでも、同じく踏み出した誰かと共有できるかもしれない。