2010/08/01

ひねもすのらりくらりかな

冷房をかけた室内で、TVをかけっぱなしにして、書類整理なぞをしながら過ごす。CMが煩いので、ときどきユーチューブに切りかえて、最近発見したフロスト警部ものを見たりする。フロスト警部は10代の頃愛好していたはずだが、文庫本表紙の似顔が強烈すぎて、たとえどんな俳優さんが演じても違和感があるに違いないと思う。

ラフマニノフのピアノ協奏曲2番。こちらも10代の頃はとても好きだったはずだけれど、久しぶりにかけてみると、冒頭の重低音を聞いたとたん胃のあたりが重たくなる。あわてて同じラフマニノフでも交響曲2番の3楽章にCDを交換。こちらは身体に異変はもたらされず、安心。こちらも1楽章の最初は重いけれど、先ほどのピアノ協奏曲ほどでもなく、すぐに救われる。
そのうち、モーツァルトしか聞けない身体になったりするんだろうか。それもつまらない。

先日あんめるさんのブログに書かれていたエリュアール「自由」を探してみる。日本語ももちろん良いが、気に入ってしまって、ジェラール・フィリップという人がフランス語で朗読している動画まで探しあててしまう。明日あたり、職場のパーテーションに、ひっそりこの詩を貼って、ときどき眺めたりするかもしれない(笑)
まあいくらなんでも、これだけ繰り返されていると「ぼくは君の名を書く」というフランス語ぐらいは分かるようになる。こんな詩から教えてもらっていたら、フランス語のことをもう少し好きになっていたかもしれないなあ。

ともあれ、なんにしろ、あんめるさんの感性に出会えた学生さんたちは幸せだと思う。

自由  ポール・エリュアール

Gérard Philipe - Liberté (Paul Eluard)