2010/05/15

Trolley problem

昨日、道徳的判断とその理由づけに乖離があるというテキストを読んだのですが、その中にトロッコ問題(Trolley problem)というのがでてきました。割に有名な命題みたいですが、そのまま放置しておくと、とろっこに轢かれて5人死んでしまうが、自分が行動することによって1人を犠牲にすれば5人助かるという状況に置かれた場合に行動することを選択するか、というような、雑駁にいうとそういう話。(派生して、設定に数種類バージョンがある)
で、そもそも、この設定にいろいろと無理があるので、いろいろと余計なことを考えてしまうのだけれども,日本語のWikipediaをつらつら読んでいたら、最後のほうに、道徳的判断をするときの脳をFMRIで見たという論文がリンクしてあったので、それを読んでみた。
An FMRI investigation of Emotional engagement in Moral Judgement

要は、道徳的判断を要する質問を含んだ質問を60用意して、5人の命のために1人人命を犠牲にしますか的質問のときに活動する脳部位とか、回答までの時間のかかりぐあいを調べるという、で、題名にある通り、感情関連の部位が働きますねという内容。実際に、自分がこういう実験できるかどうかは別として、何をしたら何が実証できるか、実験のしかたを考えるのっておもしろいですよね。