2016/07/02

おかしな日

おかしな一日だった。
2つ目のジムに向かって地下鉄を降り改札を抜けたところで先輩に会った。
10年前ぐらいからスキンヘッドで、頭の形はいいから似合うのだけれど、周囲の景色からそこだけ切り抜いたように、目に飛び込んでくる。
ぱらぱらと手を振ると、話していた携帯を切って、目を細めてにこりと笑った。
なんでこんなところにいるんですか、と思わず詰問調になる。
こちらはタメ語だけれど、先輩はですますと話す。
そのあたりをしばらく歩く。
相変わらず歩くのが早くて、こちらは小走りになる。
学生時代の関係性というのは特殊で、経過した時間をとび越えてその頃に戻ってしまうような気がする。自分だけかもしれないが。
しばらくして先輩は仕事に、わたしはジムに行った。
帰りがけ、スーパーに寄ると、子供づれのお父さんが2L入りの牛乳を6本買っている。
いかに子供のいる家族とはいえ、相当牛乳好きの家族なのだろうか、ヨーグルトでも大量に作るのだろうか、賞味期限が長いから1週間買いだめするのだろうか、などと、気がつくとつらつらと考え続けている。
片桐はいりさんと古武術の甲野善紀さんの対談を甘めのワインを飲みながら見ている。
人間が甘いせいか、甘いものばかり選んでしまう。
怖い、と思うときは横隔膜が縮むという。
逆に横隔膜が縮まない態勢をとれば怖いという感情を止められるとおっしゃっている。
おもしろい。いまからでも録画しよう。