2016/07/03

ホテル

1週間運動できなかったせいか、筋トレしたわけでもないのに腿とお尻がはげしく筋肉痛。
階段を下りるのに倍時間がかかる。
ぼんやり本棚を見ている。
ずいぶん前から、そこにチャールズ・シミックの「コーネルの箱」という本がある。訳者は柴田元幸。
川村記念美術館に初めて行ったのはもうずいぶん前のことだけれど、それはコーネルを見に行くためだったことだけは覚えている。
きっとこの本が先だったんだろう。
ジョセフ・コーネルの作品は何点か川村記念に収蔵されていて、全部とはいかないまでも、たぶんそのうちのいくつかはコレクションとして見ることができる。
たぶん箱モノが好きなんだろうと思う。
そこにより明確に作家の小宇宙があるような気がして。
またコーネルの「ホテル」を見に行こうかと思う。
「コーネルの一連のホテルは、南フランスか、北アフリカのフランス植民地のどこかにある。どれもいまはさびれている。かつては白い円柱があり、身動きひとつしない召使いがいて、大理石の彫像があったがいまはその台座しか残っていない。
それらはあなたに、自分のホテルを思い描くよう誘っている。ペンキが剥げかけ、白いポーチに洗濯物がほしてあるニューオリンズの古いホテル。あるいはネヴァダ砂漠にある、一室の外にピックアップ・トラックが一台駐めてあるだけの、周囲何マイルも人っ子一人見当たらないピンク色のモーテル。」(「コーネルの箱」空想のホテル)