2019/06/25

伏せ字

先週末から星月夜の表紙のついた単行本を持ち歩いているけれど、どうも落ちつかないせいか、なかなか開くことができない。
こういった伏せ字風の書き方になるのは単純にプライバシーの問題である。
一応勤め人なので、特定少数の個人に絞られそうな検索ワードを可能な限り廃して、こんな貧弱blogにコメントされたところでご迷惑のかかりようもない先様以外の固有名詞をテキスト本文には残さないという習慣がついている。
そのせいもあって、果たして何が言いたいのかわからない文章になる。別にそれでいい。基本的に日記に毛がはえたようなものである。

10年ほど前、あまりに腰と背中が痛くて初めて整体に行ったとき、整体師さんに「鉄板みたいですね」とコメントされた。デスクワーク時の座り姿勢が悪いせいだという自覚はあったけれども、はあ、そんなにですかと思った記憶がある。
以来、デスクワークをせずに済んだ転職期間を除けば、ほぼ月に2回は整体に「行かずにはいられない」状態が続いていた。
ふと気付いてみると、もう1ヵ月以上行っていないわけで、これはやはり、ああこんな身体のかたい人間に無理無理、、と思いつつ、さりとて諦めきれずにフロアでごろごろ転がっているおかげなのかもしれない。もともと持っているものも鍛錬してきた期間も違うわけだから、無理な高望みをするつもりもないけれども、せめてもうすこしだけ美しく転がりたいんだよなあ、と思う。美しいひとたちのとろりととろけるような、まるんとしたお姿を思い浮かべながら、当方はやむなくあちらこちらぶつけつつ、ごろんごろんと転がっては、やれやれ、ひい、ふう、と溜め息を漏らす楽しい修行の日々である。
どう転がったって、みそっかすなのは変わりないので、そういう意味では気楽である。