2010/01/03

花の咲かない寒い日は

箱根駅伝復路も終わり、実家で弁当箱に詰めてもらった「おせち」の残りもなくなって、新年明けて早くも3日目。自炊を再開して、気分も通常モードに戻る。

年末に押入れから掘り出してきたTOEIC攻略本、英文ライティングと文法の本をつらつら眺めたりする。次の転職のためにTOEICの点数は取れるところまで取っておいたほうがよいとは思うので、次回約3年ぶりに受験するか少し悩む。この程度の試験でも受けてみないと自分の進歩が実感できないというのも悲しいが、ほかに良い方法が思いあたらない。

文法と構文の取りかたに、ときどき不安があるので、これも掘り出してきた英文読解系の本をひととおり読む。英文に対訳と解説がついているので少しは勉強になるが、自分がかつて選んだ本とはいえ、他人が選んだ文章を「精読」せざるをえないシチュエーションに疲弊。試験問題のつまらなさに匹敵する。点数という結果でもついてこない限り、モチベーションの上がりようもない。さっさと読了後、次回のブックオフ行き紙袋へ直行。

その昔、国語の試験問題には、ごく稀にでも、小林秀雄や北杜夫など、いわゆる名文、迷文との邂逅、というような楽しみがあったけれど、TOEICの試験問題に出てくる英文で、そんな出会いを経験したことがない。試験勉強する気にならないのは、きっとそのせい。
(まあ、もともとTOEICはビジネス向けの試験だから、しかたないか。)

audibleの朗読を聴くのと並行して読んでいるJulian Barnesのペーパーバックを少し開く。相変わらず、こちらはウィットがききすぎていて、精読しても作者の意図を理解できているか不安なまま、カメの歩み。
まあ、それでも、歩かないよりは、マシ。

どこかの大学の監督(かランナー)が好きな言葉、とアナウンサーが話していた。
「花の咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ」。
(「なにも咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ。やがて大きな花が咲く」とも。)