2022/05/17

できないという個性の近くに

某日朝。新振りですとのご連絡。物語が立ち上がる振付で楽しい。先生の流線形が大好きですが、きっぱり直線もお美しい「或る貴婦人の肖像」

フロアは特に発展途上なのだけれども、期間としては約3年やさしく鍛えていただいているため、好きになりつつある。運動神経支配が今ひとつの人(じぶん)はこれやっときなさいとのことで「先っちょから転がる」あんど「バナナ」のトレーニングも習いました。「熊ちゃんころころ」等、キャッチーな名前がついているトレーニングは思い出しやすいため無意識レベルで優先順位が上がり、無名のトレーニングをふと忘れてしまう傾向にあることが判明したため、他のトレーニングにも良き名前をつけたいとおもう今日このごろ。

移動して夕方。振付おさらいタイムに先生足音もなく巡回していらして(ダンスの先生というのは概して足音がない)もっといける、それぐらいいけると強い身体にみえるとのコメント。一時的なら耐えられるが、動きの流れで実現したり継続したりできない。そうか、強い、というのも、じぶん的に目指すべき美しさの基準の中に含めておかなければいけない、とおもう。

レッスン終了後のんびり1時間半ストレッチがルーチンとなる。

翌日。朝食後ベッドに戻り、TVをみたりPCみたりしながらゴムボールでひたすら背面ごろごろ。ストレッチは必ずしも床の上でなくベッドの上でしてもいい、というマイルールを新設してから、ヨガマットを敷いた床まで辿りつけない時でもストレッチできるようになった。いいのか悪いのかよくわからない。

午後、ようやく起き上がってジャズ2本。いずれも、曲も好きだし先生もたくさんお手本見せてくださって嬉しかったが、アシスタントの先生がたやベテランふうの生徒さんたちがのびのびとお美しくて眼福。

某日。やっぱりまだまだ振り覚えが遅く玉砕。石橋を叩いて渡る性格だし、正直、なるべく失敗しそうにない場所を選びがちではある。毎日だったら心折れるだろうけれども、たまにハイリスクな場所に足を運んで想定どおり思う存分コケる機会をいただけるのは、先生には申し訳ないけど、貴重である。できなくて悔しいのは悔しいんだけど、むしろ爽快。なにしろ、失敗しない選択だけしていたら、今じぶんはダンスを続けていなかっただろうとおもうのだ。

などと思っていたところに茂木先生の言葉。

「全力でやってみて。できないという個性の近くに、何か他のことができるということがあるから。できないってわかるっていうことは人生の重要な情報。(グーグルで、disconになったプロジェクトに関わった方は昇進するという話から)できないってわかったら人生で昇進するんですよ」