2020/03/29

日曜午後

今こそ苦手なバーレッスンに取り組む好機なり、とPCを鏡の斜め右前に据えて、昨日ポチッとしたオンラインバーレッスンなるものをかけてみる。
どこかにジュニアと書いてあったはずだったけれども、これが難しい。
先生が飽きるせいか、右側だけはお手本を見せてくれるけれど、左側は、はい同じことやって、と言ってピアノの生演奏が入るだけ。そんな殺生な。
慌てて戻して、結局反対側のお手本を見ながらやるわけだけれども、いつの間にかつられて鏡対面の同じ側をやっていたりする。
後半に入ると、もはや早すぎて何をしてるんだかわからない。3回見てもわからないものは飛ばす。
録画された時間の倍ほどかかって最後までたどり着く。苦手意識のせいか消耗甚だしい。
昨日覚えた振付を何回か練習してストレス発散。
ついでに見つけた初心者向けフロアの練習も、このほかいくつか。
練習中に先生より中野の皆さんへ、雪の中で踊っていらっしゃる映像付き激励メッセージが届く。雪の白は、悪しきものを良きものに変える祈りの色。
次のレッスンでは、どんな振付にも対応できる成長した、もしくは気持ちだけちょっと成長した姿をお目にかけられると思います、はい、願わくば。

夕食後、少し前に入手したAlex EkmanのMidsummer nights dreamを見終わったところ。言葉がない。
なにしろ、自分がバレエDVDを購入するなんてことは、遡ること十数年前に茂木先生ご推奨のオペラDVDを購入したのに続く、ほぼ奇跡である。
なんでこのひとの作品が好きなんだろうと最近よく自問する困難な問いを発するわけだけれども、演じ手または役も含めて、個人の感情が見えないところが好きなのかもしれないなと思う。
何事かを語るのは歌い手か音楽であって、踊り手個人からは感情が見えず、事象または静物になりきっている。踊り手が群れたときにだけ、その群れから感情を感じることがある。
SWAN LAKEでもそうだったけれども、象徴的なものが落下するのも楽しい。というか、単純にびっくり。魚が落ちてきたときは、(床に座って前傾してPCを眺めていたので)ほんとうにお尻が床から多分1cmぐらい浮いて、そのあと爆笑。
なんだか今日も楽しかったかも。