特段の理由もなく、振付を覚えるというのは短期記憶にカテゴライズされるものだと思っていた。生来の不器用さに加えて、加齢による記憶力の低下が、振付の覚えの悪さの一因であろうと思っていたのだが、調べてみたらどうも違うらしい。
体を動かして体で覚える運動はいわゆる「手続き(運動)記憶」などと呼ばれ、かつ、「あ、これはあの時に見た」などと、既に自分の中にある長期記憶とうまく結びつけられると「エピソード記憶」となるため、いずれも短期記憶ではない、すなわち加齢による影響を受けにくい分野の記憶だそうである。
楽器の練習についての記事だったけれども、なかなか良いことが書いてあったのでメモ。人間とは忘れる生きものである、という前提で生きるしかない。
睡眠も記憶力に影響を与えるそうだから、よく寝ておかないといけない。
先の記事でもうひとつなるほどと思ったのは、脳の働きの本質は自発性であり、「自分で選んでいる」という感覚が重要とのことで、ルーチンにならないためには、自分で目標を設定して、目標に到達するために必要な練習を選んでいくのが大切とのこと。そう考えると、効率は悪くかつ格好も悪いけれども、レッスン課題とは別に自主練課題を見つけてきてチマチマ一人で練習するのもマインドセットとしては悪くないのかなと思う。
他の方の「正解」を侵害するつもりは無論ないかわりに、じぶんにとっての「正解」が何なのかも、じぶんで決めさせてもらいたいと思っています。
特に関係ないけど、この選曲でこのシュール感のコンビネーションに思わずため息。