2015/09/07

瞬間の切れ味

アスリートのドキュメンタリー番組の録画を見た。
柔道の野村選手、満身創痍の中での引退までの2年間の軌跡。
感動、というような安易な言葉を使うのは気がひけるけど。
後半ほとんど、びーびー泣きながら見ていた。
同世代だから余計、だろうか。


関係あるといえばほんの少しだけ関係あるし、
全然違う話といえば違う話だけど、
最近体力測定をした。
たぶん半年に1回ぐらいしかしてないけど、
このところ3回連続で体力スコアが1点ずつ落ちている。
けっこうがんばってるんだけどな。
「つまり、今やってることだと、それ以上にはならないってことじゃない?」
そうだね。
「でも、べつにそれでいいんじゃ」
そうだよね。
そのときはそう思った。


野村さんの父上の言葉に打たれていた。
すべてを賭けて何かを狙いにいって、
壊れても、壊れても、
そこへ向かって研ぎ澄ましていって、
やりきった人だけに贈られる、
そんな言葉。
勝った負けたではない、
苦しんだその分だけ喜びがある、と。


渾身の背負い投げ、
その瞬間の切れ味に勇気をいただきました。