2019/03/10

フシギ

自分の名前が嫌いである。正確にいえば姓のほう。
名のほうは、それほど好きでもないが嫌いでもない。二文字で終わる。短くていい。
問題は姓のほうで、今まで漢字を説明なしに正確に読んだ人はいない。年賀状、各種郵便物なども、いろんなバリエーションの誤字があっておもしろい。
レストランなど、空き待ちのために名前を書くことがあるが、田中とか山田とか、もちろん偽名を書く。
どうしても正確な名前が伝わらないと困るときには、名刺を渡すか、紙に、もしくは宙にひらがなを書く。
電話になると更に悪い。発声と滑舌が悪いせいか、一度で伝わらない。伝わったつもりでいるととんでもない名前が伝わっていたりする。先日お風呂のついでにエステの予約をとったのだが、名札を受け取ってびっくり。フシギ様と書いてある。
そうですか、そんなに滑舌が悪かったですか、と反省して無言で受け取る。
はい、もう好きなように呼んでいただいてかまいません。

テレビで金栗さんが熱弁をふるっている。
早かろうが遅かろうが、われらの一歩には意味があるっとたい。
早かろうが遅かろうが、のところを上手かろうが下手だろうがと頭の中で置き換えて聞く。