2021/02/12

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在宅ワークの昼休み(がある場合)に何をするかというと、それはやっぱり超時短でできる昼飯か夕飯を作っておくか、掃除洗濯あるいは、ちょいと散歩と相場が決まっている。

こちら、素晴らしく手間なし時短かつ美味。ほんとにいつもありがたいのだが、おっしゃるように、これ以外の鶏料理をする気力がなくなる可能性がある。誤解のなきよう一応付け加えますと、じぶんが昼間に作る場合、待ってる間には飲みません(当たり前だ勤務中だし飲むとそのあとダンスできないし。夜作る時は、先生を見習ってなんか飲みながら作りますが)。


某店の閉店まで、あと1ヶ月半ほどとなった。ほかの皆さんと違って、じぶんはこちらの店舗にお世話になって約3年、短いほうである。行くようになったきっかけは、別曜日のレッスンが当時の自分にはたいそう難易度が高くて、いやこれは、もう少し先生に習う頻度を増やさないといかん、と思ったせいで、週1日某曜日にお世話になってきた。

生徒を見るとわかってないのが一目でわかる先生でいらっしゃる。じぶんはなんとかごまかしてるつもりでも、先生にはちゃんとバレているようである。そもそも消化不良で最も後味が悪いのは本人だ。結局、納得できるまで練習するしかないなという結論に達して、夜一番のレッスンまで開放されている空きスタジオで自主練させてもらうようになった。

去年の2月、記念すべきはじめての肉離れを経験したのもこちらである。スタッフの皆さんはご親切にも、けんけんしかできない自分に肩を貸して小部屋まで連れて行ってくれ、アイスノンを用意したりタクシーを呼んでくれたりした。

痛みは自分をしつける良い薬であって、その後、年甲斐もなく無闇に振付の練習ばかりしては怪我のもと、最低30分以上できれば1時間トレーニングなりしてからしか振付の練習はしないことを自主ルールとしたせいで、振付の稽古をしたければ早く行くべし、ということになり、結果、その曜日は特に早起きしてコアタイム終了次第できる限り早々に会社を出るのが習慣だった。

当初からそれを狙っていたわけでは全くなかったけれども、広々した場所で一人で踊るのは極めて気持ちの良いものだと味をしめたのもこちらでの経験による。誰も見ていない(カメラとたまに通路を通行する方たちを除き)のをいいことに、それなりの移動距離が発生するジャズやコンテなど、好きに場所を使って好きに踊った。オンラインで習った振付を広い場所で試したいと思うときなどにも好都合で、先生には申し訳ないけど、肝心のレッスンが始まる頃には既に疲労困憊ぐらいな時もあった。

先生のレッスンは、きっと他のお店で続くだろうし続かないと困るけれども、そんなわけで、ごく個人的に、このお店のスタジオと自主練の時間に愛着があった。さて今後はどこで練習したらいいんだろうと思ったりする。

でも、先生は一曲踊ってくださったあと、とてもいい顔で、これで僕は悔いはありません、とおっしゃった。先生がそうなら、じぶんも悔いなし、である。