2019/05/20

眼科再診。
瞳孔からは辛うじて外れているものの黒目の中にある穴の深い箇所が完全にふさがるまでは、運動厳禁と念を押されてしゅんとなる。
一生コンタクトはやめたほうがいいです、とおっしゃるので、あの、ダンスのときだけいいですかとおそるおそるお尋ねする。しばしの沈黙。耐えられず、2ヶ月後ぐらいからならどうですかねと再度お尋ねしてみる。まあそれぐらいならね、とお答えになる。
しゅん、しゅん。
連休明けから読み始めた「暗幕のゲルニカ」読了。
本書はフィクションだが、アートの力、というようなテーマから語られる主役はもちろんピカソの「ゲルニカ」である。でも、一方、「鳩」みたいな役割のアートもあるんじゃないだろうか、と思う。庶民の傍らに佇んで日常の喜びや悲しみをともにする。闇に見つめては祈り、明日に一歩踏み出す力を与える。そういう日々の営みとともにある在り方だって立派なアートの一方法であろう。現にそれに生かされている人間だっている、そう思う。