2019/08/11

背中

そのために徒歩15分の場所に引越したわけで、実家には週1回日曜の朝に行くことになっている。昔は夜に行って夕飯をいただいていたのだけれども、レッスンの都合で最近は朝。それが約1ヵ月ぶりになってしまったのは風邪をひいたせいで、風邪菌を我が家に持ち込むなと厳命されている。
栄養補給には実家に帰るのがいちばんで、別にそれを狙って行ったわけではないけれど、いやこれから運動するのだからと気持ちは10回ほど言っているのだけれども結果的に腹いっぱい早めの昼ごはんをいただくことになる。
昨夜半にしばし願ったとおり、わたしのためにごはんを作ってくださる御仁はいらっしゃったのである。ありがたい。

少しさかのぼって昨夜。自分が歩いている後姿を録画で見た。フツーに歩いている。おまえ、写ってるんだから、そこで素になるな!と騒ぎたくなるお粗末な背中である。一夜明けてみてふと思う。やはり、一事が万事であって、先生が小噴火を起こすのもいたしかたない。大噴火を起こさずに教え続けてくださるためでしたら、気持ちは一度死んで生き返ってきます。

夕方。レッスンの終りに先生がめずらしくコメントされる。今日はみなさん気持ちよく踊れたんじゃないかと思います、いつもじゃないとは思うけど。いつもじゃないと思うけど、に笑う。こちらの先生も、なぜか生徒の気持ちが分かってしまう、そして正直なお方である。今日は3週目で振付の最終回だったし、おっしゃるとおり気持ちよく踊って満足したので、復習もせず別の空きスタジオに行って練習に入る。時期が重なってしまってご遠慮したほうの発表会の練習をしている先輩方がいらっしゃるので見学。そちらもすてきです。
と思いつつ、別の角っこに行って練習。つい好きな曲に時間を費やし発表会の練習をあまりしなかったことに終わってから気付く。先生の最後の舞台と同じ曲を練習できるなんてしあわせであります。

先生たちは生徒に背中を向けて教えてくださるわけだけど、それぞれすてきな背中だなあとあらためて。