2020/01/13

青菜とか

久しぶりに朝から落語を聞いている。
前職でご縁のあった方が落語好きだった影響もあって、昭和元禄落語心中やら落語THE MOVIEなんかを見たりしていた。そのうち寄席に行こうと思っていたけれど、足を運ぶまではなかなか。結局、はじめての寄席体験は2017年の夏、転職活動中とは名ばかりの実質夏休みのことだった。
一番近い池袋に行ってみたら、相当長い列ができていて、なるほど小三治師匠が出ていらした。次の日も続けて行ったぐらいだから、相当やられちゃったに違いない。庭師さんの話と百人一首の話だったっけ。その頃はブログは休みにして、ほぼ日手帳に書いていた。チケットを貼って何かコメントを書いたはずだと探してみたが、見当たらない。何しろ1年に数ページしか使わないのが2、3年続いたので、かさばるからと捨てたかもしれない。なんでも思い切りよくさっさと捨ててしまって、あとで少し後悔する。
ともあれ便利なもので、上記のキーワードでちゃんと調べがつく。青菜と千早振る。双方さしたる起承転結もなく対話しているだけの話で、何が面白いのかと尋ねられても今ひとつ論理的に説明できないわけだけれども、生で聞いたせいなのか、単に小三治師匠が好きというただそれだけなのか、なにしろ他のどの噺よりお気に入り。改めて聞いてみると、やはり夏の話である。

確か先週末あたりだったと思うけれども、帰宅したらフィギュアスケートのハビエル・フェルナンデスさんが日本の子供たちにスケートを教えている番組が流れていた。例の奇跡のレッスンである。後半から見たのだけれど、ちょうど表現力の話をしているところだった。指導を受けてとても良く変わったお嬢さんたちが印象的だったが、それとは別に、一つなるほどと思ったのが、「楽しそうに」と言われて始終同じ笑顔をしていたらなんか嘘っぽいよと言いながら実演されたのだった。確かに、何か動きがあったり角度が変わったりしたここぞというときに印象的な表情なり形なりをするから心に残るわけだ。そういえば先生もそうだなあ、なるほどと思ったにも関わらず、いざ実践、の時にはすっかり忘れていた。今ふと思い出したので、備忘のために記しておく。
もう一度見たいと思って調べてみたら、ちょうど今日の午後再放送だそうだ。早速ポチッと録画。