2010/03/07

意味深

もぎけん先生のtwitter によれば、sweetness is to be found in the solitude of soul...なのだそうだ。sweet という言葉は辞書を引いてみても訳語がたくさんあって、どうも、その中のどれを取ってもこの文脈にぴたりと合う言葉が見つからない。単に甘い、だけじゃ済ませられない余韻というか意味シンさがありますよね。で、つられて思い出すのがbeautiful、って言葉で、日本で赤ちゃんを見たときの第一声は、ほぼ「かわいい」であるのが常識的かと思うんだけど、あー、たとえETみたいだと思ったって一応「カワイイ」って言うし、ふつう。でしょ。で、数少ないアメリカもののドラマ(FriendsとERで計4回ぐらい)で見る範囲内では、赤ちゃんを見たときに発する言葉というのは、どうもbeautifulであるらしい。たとえばキャロルとかレイチェルとかジン・メイが腕の中の赤子を見つめながらですよ、beautiful...って嘆息するわけですよ。たまにpretty とか、cuteとか言わないのかな、と思って期待してるわけだけど、やっぱりbeautifulなんだな、これが。で、かわいい、よりbeautifulのほうが、理由はうまく言えないけど、ぜったい、いいに決まってる。どうにでも取れる便利な言葉という意味では同じ感覚なのかもしれないけれど、異国の言葉がやけに意味深げに聞こえてしまうのは、これって典型的辺境的日本人だからなんでしょーか。なんかくやしい。
いやしかし。日本の母たちが赤子を腕に抱きながら果たして「かわいい」って言うかどうかってことが次第に虚ろになってきた。母たちはなんて言うのだろう。「かわいい」なんて言わないかもしれない。むしろ無言かも。そのほうが「かわいい」なぞと呟くよりはよほど絵になる。うーん。わからない。
なんてこと思うのは、何度か挫折して再び手に取って読んでいるB.RussellのThe problems of philosophyと、おなじみ数度目のトライとなるR.ChandlerのThe long good byeが、いまいちノリが悪いせいもある。Audibleで聴く本も、まだ決まらない。はて。通勤時に聞き流せる、よい本ありませんでしょーか、ね。