独学の利点はマイペースでできることだけれども、難点は気づきのタイミングが適切でない場合も多いことである。
土曜の昼、いつものクラスで実は夜が空いていたことを知り(笑)、はじめてのクラスに出てみることにする。行ってみると、各所でよくお見かけする先輩方がたくさんいらっしゃる。人見知りの自分も、さすがに複数の先生のクラスでご一緒する先輩の隣に並んだりすると、あ、どうも、などと、もごもごとご挨拶して、いろいろご教示いただいたりする。臨界点はだいたい先生3人以上である。
昔は、なんでもよくご存知のいわゆる「通」の方がいらっしゃるのに感心したものだけれども、口コミはこうやってレッスンの待ち時間に形成されるのだろうなあと思う。
いわゆる基礎の時間を多く取られる先生で、肩甲骨の間に力が入りすぎのために肩にも力が入りすぎ、従っておそらくは胸郭も開いていたことをご指摘いただく。要はちょんちょんと触るだけなのだけれども、なるほどなあと思う。
ダンスというものは、立ち方から始まって、えらく細かい動作一つ一つに所定の方法があるわけで、さては直近の自主練課題である転がり方にも「お作法」があるのではなかろうかと遅まきながら思い至る。転がったり起き上がりざまターンしたりするとよろよろとあらぬ方向に行ってしまう。数日前に現場を目撃した模様の先輩にも「ふらふらしてたよ」とコメントをいただいた。一人でやっている分にはいいけれど、これでは他人様とご一緒した際にはご迷惑だからなんとかならないかと思う。動画を検索してみると、あるある。それこそ、ごろごろ転がっている。
なるほどねえ、と感心して、ぽんぽんと「後で見る」に追加。
昨日お隣になった先輩と交わした会話にもでてきた、基礎が大事ですよねー、というごく当たり前の結論に改めて至るきっかけは、やっぱり、すてきすぎる振付だったりする。