2009/09/23

はじめての10km

正確にいえば初めてではない、職場から家まで歩いて帰ったことがある。たしか形ばかりの会社の忘年会が会議室であって、その頃はまだ自分に飲酒を許していたので、高いワインを少し飲まされて、酔い覚ましにと歩き始めたら、家まで歩いてしまった。google map によると、あれもちょうど10kmぐらいだ。
でもあのときは仕事帰りで鞄も持っていたし、パンプスではないにしろヒールのある靴だったし、途中でおにぎりも食べたし、2時間経過したあたりで気づいたらマメができたりもしていて、最後は足をひきずて歩いた。とてもじゃないけど、ウォーキングといえる代物ではない。

さて、来るべき10kmマラソンに備えて、というか、そのトレーニングたる10kmジョギングに備えて、おなじみのmapでコースを作る。距離感を足で知っておく必要もあるし、まずは道に迷わないように。石橋を叩いて渡る性格なので、まず初回は下見を兼ねて歩くことにした。
おともは例の「what i talk about running ...」。10回以上聞いているけれども、内容がシンプルなだけに、ふだんの英文ライティングに流用できるフレーズ盛りだくさんなのに気づいて、しつこく聞いている。全速力で歩いているだけで目立つけれど、声は出さずに唇だけ動かしてのシャドーイングもしながらだから、きっと向こうから歩いてくる人にはヘンなひとに見えるに違いない。これまたおなじみの野球帽を目深にかぶって歩く。途中、ジョギングを終えた風の若い男性が歩きながら会釈して過ぎる。このご時世に礼儀正しい若者もいるものだと少しびっくりしながら会釈を返したつもりだが、なにしろ全力で歩いていたから、頭を下げたのは、もうすれ違ってしまった後だったかもしれない。

10kmは意外に近くて、100分で歩けた。1km10分の計算になる。歩いたにしては速かったね、と自画自賛。世界記録などとは無関係な市民ランナー(あるいはウォーカー)のモチベーション維持は、いかに適切に自己満足できる目標を設定するかにかかっている。この日記もその一助である。

今日はじめてなことはもう一つあって、audibleの事はじめ。そのうちいつか、と長らく思っていながら、実行に移していなかった。書店でオーディオブックを買うのに比べれば随分とお買い得ですしね。記念すべき購入第1作目は邦訳も読みかけの「Saturday」。主人公が脳神経外科医なので、脳関連の単語が導入部あたり、けっこう出てくる。これを機に習得すべし。

夜、またプールに行って、平泳ぎ。さすがに足が疲れていて、スピードは出ず。