2009/11/08

もっとも遠くにあることを

用事で蒲田まで出かけて、帰りの電車の中、ぼんやりと流れる風景を眺めていた。
もぎけん先生Twitterの名言たる、見たことも聞いたこともない最もへだたったところにあるものごとが、いま光速で届いたと考えてみたら、「いま」が違って見えてくるよねという(ような感じの内容だったと思うけど違ってたかもしれない…)ことを思いつつ。
そうだ、もっとも遠いところにあることを思うべし。

家に帰って、さて、現実から遠いところにあるもの、そうだ、たまには趣味の脳科学を省みなければと、くだんのブログの昔の投稿から論文のリンクを探し出してきて読む。(なにしろ30を過ぎてから、慣れない業種の外資を狙って転職しているのも、ちと難しげな理系の言葉が出てくる英語を日常的に使用していれば、そのうち脳科学の論文だってすらすら読めるようになるに違いないという勝手な思い込みからのものである。かなり大雑把な思い込みだったことに気づきつつはあるが、しかし、少しずつでも「もと」を取っていかないと。)

A Key Role for Similarity in Vicarious Reward
アブストラクトの日本語訳も後から発見した。
他者の中に自己を見る、という、日常なんとなく感じていることが科学的に実証されているのを読むのはそれなりに面白い。たとえば松井選手のMVPを縁もゆかりもない私みたいな人間が少しは喜んでいるのだって、そういう作用なのだろう。
でもやっぱり素人としてはデータの読み方がよく分からないし、実証する方法を自分で考えられたらもっと楽しいだろうにと思う。頭よくなりたいなあ。ほんと。しかし基本的にもっと論文読まないと。
がんばろうね。
長い目で。