2009/10/31

6号路から相模湖へ

高尾山口の改札を出ると、そこは大人の遠足グループでごったがえしていた。
さすがアウトドアシーズン。背景は違うけれど、御茶ノ水の改札から順天堂大に向かう通勤路並みの混雑である。
人が少なめの、琵琶滝沿いの6号路を選んで登る。
前を英語圏の人らしい3人連れが歩いていて、ちょうどペースが同じせいで、すぐ後ろをついて歩いてネイティブの会話を盗み聞きする。
アメリカから来たらしい男性が、ぼくはアメリカにいたころはけっこうアカデミックなジョークを言えてたんだけど、日本に来て、最近気がついたらなんだか言えなくなっている。日本人笑わないから、ジョーク言わなくなったせいかなあ、とか言っているのが聞こえた。イギリス男性が、アメリカに帰ればまたカンが戻って言えるようになるよと慰めていた。
いや、気の毒、すいません日本人の(いえ私の)英語レベル、と思いつつ、それ分かってしまう。ネイティブのジョークって分からない。私の場合、日本人の言ってるジョークさえ1拍置かないと理解できないんだから、外国語で言われたら、もうどうしようもない。
とはいえ、いちおう努力はしているわけである。ユーチューブでイギリスのコメディとか見たりして。しかしこれも若干の事前解説と仕込みの笑い声があるから分かるような気になるのである。
一対一で言われたら、きっと沈黙してしまうだろうなあ。ま、がんばります。

ということで高尾山は6号路から山頂に出て、そこから相模湖に抜けた。たかが高尾山となめてかかってはいけない。道中、ここで滑ったら絶対死ぬぞという地点はいくつもあった。上りの6号路は一人になることはなかったけれど、城山から相模湖に向かうコースは、たまにすれ違う程度で、殆ど一人で歩いた。下りが意外にきつい。結局ジョギングに使っているシューズを使ったけれど、今日程度の晴れの日でも地面は完全に乾いていないから、滑りやすいところも多い。一丁平、城山のあたりでは、トレイルランニングの人を数人見かけた。ちょうどモンブランの100キロトレイルを取材した番組を見たところで、いやすごいひとたちだと思う。
相模湖へ抜けるコースは民家を抜けたり舗装道路を通る分、これで自然路なのかしらと少し拍子抜けする場面もあるのだが、想像より大きくて、綺麗だった。ひとしきり歩いた後に眼前に緑の湖が開けたから綺麗に見えたんだろうか。
こんどは陣場山から高尾山に抜けるコースを行ってみたい。ただ、ここを行くとすると7時間程度の行程になるから、ちゃんとした準備が必要でしょうね。