2009/10/25

夕陽

ここ数日、仕事絡みの後味の悪い夢で目が覚めていたのだが、吹っ切れたのか、今日は何か違う夢で目覚めた。朝ごはんも美味しい。
昼から、4回目の10km。相変わらず音楽などは聞かない。ただ走る。ひたすら走る。
1時間9分、初の1km6.9分台。
前回の1時間11分を上回るように、上り坂と最後の2kmでがんばった。それでもマイナス2分。
クーリングダウンのストレッチをしていると2時を回る。急いでシャンプーをして、半年ぶりに美容院に行く。越してきて以来の行きつけで、縮毛矯正を割にうまくやってくれるのが良いのだが、空いているときでも3時間半ほどかかるから、行く決心をするまでに日数が要る。担当の美容師さんが産休に入ってしまったのも躊躇の因である。見知らぬ人と長時間話すネタの持ち合わせもない。
刷毛でべたべたと薬液を髪の毛に塗り、ラップを被せられ、ヒーターで加熱してもらっている間に10kmの疲れが出て、まぶたは重く、意識も途切れ途切れとなる。
27才男子の笑顔が可愛い美容師さんはバスケ部だったそうだ。道理でアイロンを持つ腕がたくましい。髪の量が多いので、アイロンを女の子の細腕にやらせるのは悪いなあといつも思っていたので好都合である。左右から美容師さんに髪の毛をひっぱられ、場所が違えば単におもちゃにされているようでもある。
6時半を過ぎて美容院を出る。髪はずいぶん短くなった。明日は、やっつけなければならない重たい仕事がある。せめて頭だけでも軽くしたい。
勤め先が変わっても、苦情処理ばかりやっている。
それでも、たとえば日航社員があの墜落のとき遺族に謝罪したのとは事の大きさが違うのだし、人の生き死にさえも、自然の営みの中ではひととき結ぶ泡沫にしか過ぎないのだし、と、昨日の映画で見たアフリカのサバンナと夕陽を思い浮かべる。もし自分が本当にアフリカへ行ったなら、もっと違う世界が開けるのだろうか。