2009/12/08

眼鏡

起床して、顔を洗おうと眼鏡を洗面台の棚に置いたら、突如、ネジがぽん、と飛んで、柄が取れてしまった。ひとつ前に使っていたのを押入れから探し出そうとするのだが、なにぶん頭も朦朧としているし、目の前も靄がかっているから、さっぱり要領を得ない。時計を気にしながら、やっとのことで発見。プラスチックのフレームが茶とも紫とも見える色をしていて、当時は気に入っていたはずだが、乱視の度が弱くて、表面も傷ついてきたから、今のに変えた。それはわかっていたのだけれど、かけてみると、どうも視界が狭い。少し上目遣いをすると、おばあちゃんの鼻眼鏡状態になって、気がつくと顎をしゃくるようにして顔を上向けている。もともと鼻が低いのも禍いしている。コンタクトにすべしと、人生で何度言われたか分からないが、あんな小さなものを管理する根性がないのに加えて、来たるべき花粉症の季節をコンタクトのままで乗り越えられないので、いつもどこかで頓挫する。
鏡に映すと、なんだか、昨日とずいぶん違う顔をしているようにも見えて、違和感がある。
化粧の実験で、化粧した自分の顔を「他人の顔」と認識したのは、FMRIに入るときには被験者が素顔だったからだ、(よく知らないけれど、当初、FMRIには化粧して入れなかったらしい。MRIに支障ないような化粧を開発して、その化粧をして化粧した自分の顔を見せたら、自分の顔と認識したんだそうな)という話を聞いた。
では、昔の眼鏡を久しぶりにかけてみた自分の顔が、鏡に映すと他人の顔みたいに見えるのはどうしてか。化粧品売り場でメークしてもらうと(殆どしてもらったことないけど)出来上がりの顔が他人みたいに見えることがあるような気もするし。そういう話とは違うんだろうなあ。よく分からなくなってきた。こんどちゃんと読んでみないと。
ともあれ、新しい眼鏡を買おうかなあ。