2009/12/14

胃カメラ

今の派遣会社に登録してから、一度も健康診断を受けていなかったことを思い出して、成人病検診を受けることにした。早起きして検診センターに行く。朝食を食べられなかったせいか、血圧が異常に低い。これじゃあ朝ジョギングできないのも無理ないと思う。乳がん子宮がん検査も初めて受けたけれど、加えて、胃カメラ。以前に短期派遣で健保に検診プランを売る会社に行ったときは、マニュアル通りにテキトーな営業をしていたけれど、いや、たしかにマンモグラフィーは痛かったし、胃カメラも苦しかった。なにより、胃カメラは後味がよろしくない。トローチを舐めても、一日中喉が痛い。
でも胃カメラの、医師の手技と自分の内臓の中を見られたのは収穫だった。カメラを器用に体内に挿入していく手つきを見ながら、前の前の会社にあった贅沢な手技練習室を思い出した。熟練の社員さんが、治験や臨床で自社ステント使ってもらう医師を呼んでデモンストレーションをする、ホテルみたいに綺麗な部屋で、スタッフも勉強に、と実演を見せてもらった。小さな小さなステントを患部に正確に置く。術者の手つきは、モノが小さいだけにもっと繊細ではあったけれど、たしかあんなふうに、ぐるりぐるりと、螺旋を描くように、模造の血管内を進んでいったっけ。
検査結果は後日、だそうだけれども、わが内臓は、とても綺麗な色をしていた。