2019/01/01

お久しぶり 

実家に帰る。
帰るといっても毎日曜には行っているし徒歩15分なので、昼間は自室に戻る。なにしろ実家にはネットもないから、風呂に入って寝るか、テレビ観ながら筋トレでもするしかない。加えて自室で「ブリジット・ジョーンズ」シリーズを昨日見始めたものの3作目の途中になっていた。滋味溢れるとか芸術性が高いとかそういう類のものでは全くないのは重々承知なのだけれども、なぜか分からないが定期的に見たくなる。好きな女優はと聞かれたらこの作品のRenee Zellweger(と最近は知らないけど知られ始めた頃のスカーレット・ヨハンソン)と答えるだろうと思う。
なぜか分からないがと書いたけれども、リピしてしまう理由について思い当るのは、この作品は表題のとおり、彼女の日記をベースにして、1年を振り返る形で描写されている。彼女は新年にあたり決意をし(New year's resolution, drink less, and keep new year's resolution.. quit smoking and stop talking total non-sense to strangers...)、決意はもろくも崩壊し、ある意味自業自得的にひどい目にあったりもするのだけれど、1年間がんばった自分を評価または正当化して、また新たな決意とともに未来を向いていく。そういう自分との対話的な展開が、年末年始に見るにはなかなか感慨深かったりする。

New Year's Resolutions | Bridget Jones's Diary
The Bridget Jones Guide To Life

そして、そんなごたくはともかく、冒頭シーンのBridgetの渾身のキック!に、のっけから彼女のファンになっちゃった人も多いのではなかろうか。自分もその一人である。
Bridget Jones - All By Myself

さて、自分の今年の決意はなんでしょかと思うけれども、いまのところさしたる殊勝な思いつきもない。気が向いたらまた考えます。

別の話。
音楽には全く詳しくないけれど、好みはいわゆる現代音楽に偏っていて、そのソースは30代前半頃にふと思い立って母校の一般教養の音楽の授業(確か6限だったから、二部の子も出ていて、仕事帰りに間に合った)にもぐっていたころの先生のご趣味によるところが多い。んだけれども、ペルトだけは自分で出会った(笑)。
前述のBridgetが幸せに暮らしているのを見届けたので、正月に1冊ぐらい小説でも読もうと本棚を眺めていたら、未読の池澤夏樹が何冊かでてきて、池澤夏樹といえばペルトを聞かないとと一転して音楽鑑賞の時間となった。池澤夏樹とペルトは自分の中で密接にリンクしている。池澤夏樹で一番好きなのはスティル・ライフで、それがドラマ化された折の超重要シーンにArbo Partの「Tabula rasa」が使われていた- [追記:やっぱり「Arbos」だった気がしてきた]。
数年前に突発性難聴になってから、正常範囲ではあるものの若干聴力が低下した。しばらくの間は、耳を労らないとと思ってイヤホンで音を聴くのをやめていたが、それもつまらないと思ってまた復活した。最近はダンス関係ばかり聞いていたけれど、やっぱり自分にはこういう静謐な(静かじゃない箇所ももちろんあるけど)音も時折必要だなと思う。
流れで、Philip Glass, Steve Reichあたりを検索してひとしきり聞く。ついでにKieth JarretのRioとPierre-Laurent Aimardのバッハ。みなさんご無沙汰しててすみません。お久しぶりです。
現代音楽系で検索しているとErik Satie Gymnopédiesが頻出する。そういえばこのところDVDで見ているその曲の振付がとても好きだな、と思う。